最新パーツ性能チェック 第318回
小型ベアボーンPCにおけるゲーミング性能の限界をぶちやぶれ!
ビデオカードが入るNUC 9 Extremeを検証!RTX 3070の外付け魔改造も試す
2020年10月29日 22時00分更新
【魔改造】ライザーケーブルでビデオカードを外付け利用してみた
さて、ここまでは基本的な仕様や性能を検証してきたわけだが、ここからは目線を変えて、本機の“可能性”について模索してみることにする。ASUS製のライザーケーブル「ROG Strix Riser Cable」と長尾製作所のビデオカード展示台、原稿執筆時点では未発売のASUS製GeForce RTX 3070搭載ビデオカード「TUF-RTX3070-O8G-GAMING」を用意し、NUC9i9QNXの外付けGPU化に挑戦してみた。かなりニッチな使い方ではあるが、この方法であれば本体内に収まらないより高性能なビデオカードが使えるので、NUC9i9QNXのゲーミング性能を飛躍的に伸ばせるはずだ。
パフォーマンス計測に使用したのは、先ほどと同じく「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」。DUAL-RTX2070-O8G-MINIをケースに内蔵して使った場合、ライザーケーブルでケース外に出した場合、TUF-RTX3070-O8G-GAMINGをライザーケーブルで外付けした場合(そもそもケース内には搭載不可)の3パターンで比較する。なお、TUF-RTX3070-O8G-GAMING計測時のみ、ドライバーをテストドライバーである「456.96」にアップデートしている。
結果はご覧のとおりで、同じGPUを使った場合、ライザーケーブルありとなしではほぼスコアーが変わらない。そして、TUF-RTX3070-O8G-GAMINGはDUAL-RTX2070-O8G-MINIと比較すると、フルHDで約10%、WQHDで約20%、4Kで約40%と、解像度が高まるほどに大きなスコアー差をつけているのが印象的だ。NUC9i9QNXでどうしても4Kゲーミングを志向する場合、GeForce RTX 3070やRTX 3080を外付けで利用して、無理やり性能を引き出すのもアリだろう。
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ