●菅首相のプレッシャーで通信業界は大混乱
ただ、あるキャリア関係者は「菅首相並びに武田総務相からは、早急な回答をキャリアに求めている雰囲気がある。10月のiPhone商戦には間に合わないが、年内のも何かしらの答えを出す必要があるかも」とささやく。
菅首相が狙っているのは「大容量プラン」の値下げだ。総務省が調べたデータでは世界と比べて20GBプランが高めの数値となっている。
ただ、3キャリアが大容量プランを大幅値下げするなんてことがあれば、第4のキャリアとして参入し、月額2980円というプランを提供していた楽天モバイルは窮地に追い込まれることになる。もちろん、ようやく格安スマホとして市民権を得てきたMVNOにも逆風が吹くことは間違いない。
まさに菅首相からのプレッシャーによって、通信業界は大混乱に陥っているのだ。
この連載の記事
-
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? - この連載の一覧へ