●「我々の周辺企業が路頭に迷うことになる」
菅首相は「国民の財産である電波を使っていながら、20%の利益を上げているのがけしからん」という主張を繰り返している。しかし、ある関係者は「総務省が儲かるルールを作ってしまった。我々にはどうしようもない」と反論する。
関係者が指摘するのが、昨年10月に改正された電気通信事業法だ。端末の販売に対して、上限2万円というルールができ、スマホの販売台数は大幅に落ちた。しかし、販売台数が減ったことで、端末に対する販促費も減った。結果として、収益が改善したのだった。
関係者は「我々キャリアを儲けさせたくないのなら、端末の割引規制は撤廃した方がいい。それであれば、競争のために端末割引を増額するし、結果として利益は大幅に減っていく。菅首相の意向に添えるのではないか」という。
また、菅首相は、9月13日のテレビ番組で「料金値下げに応じなければ、電波利用料の見直しに着手する」と語った。電波利用料はキャリアから国に対して支払われている。電波の帯域やユーザー数に応じて金額が設定されているのが、各キャリアグループとも200億円規模を毎年、支払っている。
この発言に対して別の関係者は「電波利用料を値上げするのは結構だが、我々にしてみれば、コストになるので、料金値上げにつながることになる。料金を維持しようと思えば、どこかのコストを減らさないといけない。我々の周辺企業が路頭に迷うことになる」と語る。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第279回
トピックス
「ahamoだけ遅い」は誤解──ドコモ値上げに立ちはだかる通信品質問題 -
第278回
トピックス
銀行職員のBeReal騒動はなぜ起きた 問うべきはリテラシーではなくスマホ管理だ -
第277回
トピックス
ドコモ、ソフトバンクも始めた「Starlink Direct」 KDDIが打ち出す“中身”の違いとは -
第276回
トピックス
ソフトバンク、独自のAIスマホを発売へ グーグル相手に勝算はあるのか -
第275回
トピックス
日本のミリ波どうなる? カギを握るのはやはりiPhoneか -
第274回
トピックス
iPhoneが変えた日本 キャリアとメーカーを揺るがした20年 -
第273回
トピックス
ANAモバイル開始、その裏で存在感を放つIIJ JALとの違いも鮮明に -
第272回
トピックス
アップル、グーグルに引き離される可能性 Androidを変える「先回りAI」の衝撃 -
第271回
AI
「石川さんに3000円振り込んで」住信SBIネット銀、AIに頼むだけの新サービス開始へ -
第270回
トピックス
楽天モバイル、黒字化の裏で不満噴出 通信設備に“2兆円投資”必要か -
第269回
トピックス
通信費が0円に? 楽天がモバイルWi-Fiをバラまく本当の狙い - この連載の一覧へ











