世代ごとに平均16%ほどIPCを改善する
iPhone/iPad向けSoCの驚異の性能
Keller氏が退職した後も、プロセッサー性能の伸びを見ると、なかなかすごいものがある。下表は、GeekBenchのBenchmark Chartsを使ってiOSアプリケーションのシングルコア性能の一覧から、SoC別にまとめたうえで1GHzあたりのシングルコアの結果の平均を取ったものである。
| GeekBenchによるiOSアプリケーションのシングルコア性能 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| SoC | 1GHzあたりのシングルコアの結果 | |||||
| A13 Bionic | 490.7 | |||||
| A12Z Bionic | 446.8 | |||||
| A12X Bionic | 445.0 | |||||
| A12 Bionic | 443.5 | |||||
| A11 Bionic | 383.2 | |||||
| A10X Fusion | 361.3 | |||||
| A10 Fusion | 331.0 | |||||
| A9X | 280.5 | |||||
| A9 | 302.5 | |||||
| A8X | 252.0 | |||||
| A8 | 231.8 | |||||
| A7 | 199.1 | |||||
派生型(例えばA8→A8XとかA9→A9Xなど)はあまり大きな性能のジャンプはないが、An系列で言えば、下のグラフのように世代ごとに平均16%ほどIPCを改善していることが見て取れる。
ちなみに最新のA13 Bionicで490.7(絶対値で言えば冒頭の画像の先頭にあるiPhone 11 Proの2.7GHz駆動で1325~1327)というスコアがどのくらい高いかというと、x86向けのシングルコア結果で以下のようになっており、もうIPCという意味ではとっくにx86を凌駕していることになる。もちろんGeekBenchの結果だけで判断するのは無茶であり、1つのサンプルでしかないが目安にはなるだろう。
| GeekBenchによるx86向けのシングルコア結果 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | スコア | 1GHzあたりのスコア | ||||
| Core i9-10900K(3.7GHz) | 1418 | 383.2 | ||||
| Ryzen 9 3950X(3.5GHz) | 1295 | 370.0 | ||||

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