シャープは6月10日、Androidスマートフォン「AQUOS zero2」と「AQUOS R3」をインドネシアでも発売すると発表した。
両機種ともにインドネシアの生産・販売会社であるSharp Electronics Indonesiaの直営店や、携帯電話販売チェーン店、オンラインストアなどを通じて販売する予定だ。
AQUOS zero2は、重さ約141gを実現したフラッグシップモデル。インドネシアでの想定価格は約7万9000円前後。軽量以外の特徴は毎秒240回(240Hz)の高速表示が可能な6.4型の有機ELディスプレーや3130mAhのバッテリーを搭載している点などが挙げられる。プロセッサーはSnapdragon 855、メモリーは8GB、ストレージは256GBを内蔵している。
AQUOS R3は7月上旬より発売する。想定価格は約6万7000円前後。もっとも特徴的な機能は、動画撮影中にAIが見所を抽出し、約15秒のダイジェストムービーを自動で作成する「AIライブストーリー」。背面に約2010万画素の動画撮影用と約1220万画素の静止画用カメラを備える点も特徴だ。静止画用のカメラについては、受光量が旧機種よりも増えたことで、ノイズが少なく明るい写真を撮影できるという。約6.2型のディスプレーは「Pro IGZO」液晶を採用。特に人肌の質感や青空のグラデーションなどを滑らかな階調感でリアルに表現できるという。
なお、AQUOS zero2は台湾でも販売しており、シャープはここ数ヵ月の間にスマートフォンAQUOSの販路を拡大し続けている。シャープによると、台湾は同社にとってビジネスをしやすい国とのこと。また、インドネシアは洗濯機やテレビなど同社の家電製品が他の国に比べて売れやすいという。
台湾とインドネシアでは、AQUOS zero2以外にも「AQUOS V 」(アクオス・ブイ)というミドルクラスのAndroidスマートフォンを2万7000円前後で販売している。販路拡大の狙いについてシャープは「グローバルでのブランディングを強化していきたい」としており、「市場の状況を見極めながら販路や価格、どのような製品を展開していくのか、などを含めて検討したい」と説明している。
AQUOS zero2やAQUOS R3の特徴や仕様については国内モデルと同様だが、海外で販売するにあたりどちらの製品もデュアルSIM仕様に変更している。日本ではiPhoneやファーウェイ製品を中心に数多くの製品がSIMフリー市場を盛り上げているが、願わくば「AQUOS R」シリーズを日本国内でもSIMフリー製品として発売して欲しいところだ。

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