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松村太郎の「"it"トレンド」 第296回

「ソーシャルディスタンス」保つ難しさ、ARでわかる

2020年04月10日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●ソーシャルディスタンスとは

 新型コロナウイルスは、人との濃厚接触によって感染が拡大するということで、ソーシャルディスタンスという言葉が聞かれるようになりました。実はこの言葉、筆者は大学の頃に社会学の授業で出会っていたので、感染症の予防戦略としてこの言葉が出てきたのは意外でした。

 しかしここで日本語と英語の単語の仕組みのワナがありました。

 ソーシャルディスタンス(social distance)は、社会学では、人と人、集団と集団の距離感のこと。この距離が近いほど親密ということになり、疎遠な場合は距離が長くなり、限度を超えて近くなると不快に感じるようになります。 この理解だと、「ウイルスの飛沫が及ぶ距離から離れましょう」という話からだいぶかけ離れてしまっています。

 しかし濃厚接触を避ける距離を取ることは「ソーシャルディスタンシング」(social distancing)と進行形になっていました。なかなかカタカナで進行形にするのは不自然ですし、難しいところです。

 ソーシャルメディアという言葉があるとおり、人と人の距離は現実だけではなくオンラインでのつながりもあり、それを疎遠にする必要はありません。そこでWHOなどは、「フィジカル・ディスタンシング」(physical distancing)、物理的距離と表現するようになったそうです。

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