柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた 第113回
Acrobat DCとオンラインストレージ「Dropbox」を連携させてリモートワークを効率化する
2020年03月11日 00時00分更新
本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第113回は、Acrobat DCとオンラインストレージ「Dropbox」を連携させてリモートワークを効率化する方法を解説する。
業務で「Dropbox」を使っているなら、Acrobat DCと連携させれば効率アップ
ビジネスで使うファイルを保管する場所として、オンラインストレージを活用している企業も多いだろう。たとえば、老舗オンラインストレージのひとつ「Dropbox」は、PDFだけでなくさまざまなファイルをまとめて管理でき、世代バックアップやチームメンバーのアクティビティを監視する機能などを備えているのが特徴。セキュアにファイルを共有できるため、最近ではリモートワークでも活用されている。今回は、Acrobat DCとオンラインストレージ「Dropbox」の連携について紹介しよう。
まずは、Acrobat DCを起動し、「ホーム」の「ファイル」→「アカウントを追加」を開き、「Dropbox」の「追加」をクリックする。
「Dropbox」にファイルを保存すると、Acrobat DCに追加したアカウントからアクセスできるようになる。とはいえ、表示できるのはもちろんPDFファイルのみ。WordやExcel、PowerPoint、画像、テキストなどは、右ペインのメニューから「PDFを作成」をクリックすることでPDFファイルに変換できる。
Acrobat DCの「ファイル」メニューから、フォルダーを探し回ってファイルを指定する手間がかからないのは手軽だ。また、「Dropbox Business」の場合、オンラインで運用することも多いが、そんな時もわざわざローカルにダウンロードして読み込むといった手間がかからないのも嬉しいところ。
仕事で使うファイルをすべて「Dropbox」に集約しているなら、場所を問わずに作業できるようになる。外出先の隙間時間を効率的に活用できるようになるだけでなく、リモートワークでも活躍してくれるだろう。
「Dropbox」との連携は、スマホのAcrobat Readerアプリでも可能
スマホのAcrobat Readerアプリでも「Dropbox」にアクセスできる。「ファイル」タブの「場所」を開き、「Dropbox」の「ログイン」をタップし、「Dropbox」アカウントでログインする。あとは普通にPDFを閲覧したり、編集したりできる。
Office文書をPDFに変換することも可能。外出先で突然、なんらかの文書のPDFファイルが必要になっても、仕事で使っている「Dropbox」にアクセスできればファイルを探し回る必要はない。もし、Office文書のままでも、スマホアプリ上でPDF化したり、共有できるので、PCを開く必要がない。
業務で「Dropbox」を利用しているなら、ぜひAcrobat DCと連携させ、シームレスにファイルを扱えるようにしよう。

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