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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第649回

83倍ズームの「COOLPIX P950」で猫のドアップを撮るのが楽しい

2020年02月16日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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巨大レンズならではの作品が撮れる

 薄曇りの日ならあまりまぶしくなくて、光の当たり方もやわらかいのでチャトラ向き。かっと見開いてくれた。いやあ警戒心強い猫でも超望遠があれば顔のドアップ問題なしという恐ろしさですな。

ドアップだけど実はかなり離れた距離から狙ってるので、猫もそこまで強く警戒しないのであった。2020年2月 ニコン COOLPIX P950

 もういっちょ。日陰で色が今ひとつきれいに出なかったけど、あまりに顔がまんまるのまんまるなのが愛らしい。

向こうを向いていたので声をかけたら振り向いた、んだけど顔がまん丸すぎて右目がお肉におされてこんなことに。にしても顔が丸かった。2020年2月 ニコン COOLPIX P950

 このCOOLPIX P950。とにかく図体がでかい。ほとんどは巨大なレンズで、コストのほとんどをレンズにとられちゃったのか、レスポンスはそこまでよくないんだけど、超望遠を楽しむカメラとその辺は割り切ろう。逆に、近づいてこられると苦手。距離をぐんぐん縮められると、ズームアウトやAFが間に合わなくなる。

 そんな超望遠カメラ泣かせの猫が、このミケのハチワレ。人なつこすぎてカメラを向けるとこっちへとことこと来ちゃうのである。しょうがないので広角で狙うことに。座ってるとこを前に回り込んでそっとアップで撮ろうとしたら、ぐぐっと身体を起こしてこっちへ来ようとするのだ。そんな瞬間を撮ってみた。

最後の1枚は広角で。前足を見ると、こっちへ近づこうとしてるのがわかる。2020年2月 ニコン COOLPIX P950

 広角から超望遠まで……猫向きかというと微妙ではあるけど、容赦ない超望遠で撮る写真って肉眼を超えた異次元の世界なので面白いのだよねえ。猫をドアップで撮るのも近づかせてくれない猫を撮るのもOkという超飛び道具として楽しいのである。何にしろ、突き抜けるって大事ですな。このシリーズはこの先もがんばっていただきたい。

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筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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