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松村太郎の「"it"トレンド」 第285回

トランスフォーム系アクションカム「Insta360 ONE R」をいち早く試す

2020年02月02日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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アクションカメラにもソフトウェア的成熟を期待

 繰り返しになりますが、今回はまだ試用している段階で、最終版のソフトウェアではないため、製品版で改善されている部分も多々あるとは思います。とくにInsta360はソフトウェアベースの手ぶれ補正が秀逸で、カメラと組み合わせるスマホアプリのできにも定評があります。トランスフォーム性も合わせて、買ってから進化するアクションカメラです。

 現状のInsta360 ONE Rについて見ていきます。基本的な使い方は、電源ボタンで起動して、録画ボタンで撮影するだけ。設定はタッチパネルになっているディスプレイを操作します。手のひらサイズの小さなボディのデバイスを設定する際、スマートフォンのアプリから、もしくはデバイスの画面をタッチパネル化して操作できるようにするという方法がスタンダードで、Insta360 ONE Rもこれを踏襲するものです。

 ちょうどサンフランシスコに出張したので、街の様子を少し撮影してみました。

 歩きながらの撮影は、少し手ぶれが目立つ印象です。また音声についても、やはりオプションで用意されるUSB-Cポート向けのマイクモジュールを購入して、外部マイクをつないだ方が実用的だと思いました。

 と、指摘されることを見越してか、Insta360 ONE Rには、AirPodsと直接接続して、これをワイヤレスマイクとして活用するアイディアが用意されていました。これなら口元により近い位置で音が拾えるため、ナレーションを重視する場合はよりクリアな録音が実現できます。

 スマートフォン向けの専用アプリを活用すると、特に360度カメラモジュールを使って撮影した映像を自由に切り出すことができ、とりあえず全方位を取っておいて、必要なところを切り出して編集するような使い方ができるため、取れ高を集めやすいのではないかと思いました。この方法なら、モジュールの向きを入れ替えなくても、風景と自撮りを同時に記録できます。そういう意味でも、4Kカメラモジュールと360度モジュールの組み合わせで手に入れるべきかもしれません。

 1-inchモジュールも含めて、もう少し継続して使ってみようと思います。

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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