●Rakuten Miniは楽天のアドバンテージを活かせない
キャリアやメーカーがこぞって大画面で処理能力の高いスマホを積極的に投入するのは、それだけ高機能なスマホであれば、コンテンツを消費し、データ通信料収入が上がるからに他ならない。周波数を次々に束ね、キャリアアグリゲーションで高速化を実現するのも、ネットがサクサクつながれば、それだけユーザーがデータを使ってくれるからだ。
楽天モバイルも4月からの商用サービス開始時には、大容量でありながら安価な料金プランを提供してくるのだろう。しかし、Rakuten Miniでは、大容量プランを活かすのは難しそうだ。
楽天モバイルとしても、話題性を優先し、Rakuten Miniではユーザーに対して、データ通信やコンテンツを使ってもらう気はあまりなく、音声通話をメインに割り切って使ってもらえればいいのだろう。
楽天グループとしてはコンテンツやサービスを豊富に持つものの、Rakuten Miniではそうしたアドバンテージをまったく活かせないのがなんとももったいないと言えそうだ。
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