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業界人の《ことば》から 第375回

CESで高い評価を得たNECブランドのPCは米国で売れるのか

2020年01月21日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

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薄型ノートPCのニーズが高まる米国

 こうしたなか、ベネット社長は米国市場の風向きの変化を指摘する。

 「最近になって、米国市場でもようやく薄型化に対するニーズが高まってきた。これに加えて、軽量化にも関心が高まっている。社長に就任して以来、LAVIE Pro Mobileを、海外出張に何度も持っていったが、どこの国にいっても、そのPCはなにかと聞かれ、手渡すとその軽さにびっくりする。

 米国でも軽さが求められるようになっており、米国市場の関係者からも、『LAVIE Pro Mobileは、米国でも売れる』という言葉が出てくるようになった」と語る。

 そして、こうも語る。

 「グローバルでは本体を薄型化するために、USB Type-Cしか搭載していないPCが多いが、LAVIE Pro Mobileでは日本のユーザーの利用環境を想定して、HDMIやUSB Type-Aなどのポートを搭載。これらが米国市場にどう受け入れられるかにも注目している」

 こうした日本仕様ともいえる部分への評価も気になるところだ。

 一方で、LAVIE VEGAについては「4K有機ELディスプレーを採用し、写真を編集したり、グラフィックデザインをしたりする場合にも、クリエイターが満足できる性能になっている。これまでは日本の製品は価格が高いと言われてきたが、米国市場でも品質が重視され、高価格帯のものが売れ始めている。社内で、LAVIE VEGAの価格設定について議論した際に、『その価格設定であればいける』と言われた」と自信をみせる。

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