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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第76回

WWDCなどのAPI公開が見ものだ:

アップルiPhone今年の大注目は「U1チップ」

2020年01月15日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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●しかし、それだけなのか?

 iPhone 11のブリーフィングの際、筆者がU1チップについて聞いてみたところ、正確な空間認識に用いるとの説明をしていました。そのためAirDropの通信自体は、UWBでするわけではないとのことでした。今後、U1搭載デバイスが増えていけば変わってくるのかもしれませんが、現状AirDropの通信自体は、他のデバイス間と同様、BluetoothとWi-Fiを用いる方式での通信になるそうです。

 アップルが言うように、U1チップが空間認識のために用いられるというなら、他にどんな用途があるのでしょう。ブリーフィングの際、アップルは「自動車向けのレーダーとしての活用が先行している」と説明しました。

 具体的に自動車向けのレーダーでの活用とは、例えば自動車の周囲にレーダーを配置し、障害物の有無やそれまでの距離をドライバーに知らせることで、ぶつけたりこすったりしないで運転できるようにする仕組みが挙げられます。

 前方に向けてレーダーを照射することで、先行車のスピードに合わせて自動的に車間を保ちながら運転できるアダプティブオートクルーズなどと呼ばれる機能も実現できます。高速道路では渋滞も含め、この機能の有無で疲労度が大きく変わりますね。

 また、最近カギを持っているだけで車のドアが開いたり、エンジンをかけたりできる車種も増えてきましたが、そのカギの有無の判定にも利用できます。できるだけ車の近くでしか反応しないようにすることで、カギと車の通信を傍受されないようにする対策にもなります。

 加えて、リモートキーになってからカギの閉じ込みが増えてしまう弊害がありますが、例えばクルマの中にカギがあるかどうかを判定し、その場合は外からセンサーにタッチして鍵をかけようとしても、鍵がかからない仕組みを取り入れることもできます。筆者もこの機能で先日カギの閉じ込みをしないで済みました。

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