さまざまな方式やサイズがあるスイッチに
“指ロボット”を設置するには工夫が必要
繰り返しになるが、今回ご紹介するSwitchBotは専用アプリである“SwitchBot"をダウンロード、インストールしたスマホでのみ操作可能だ。ハードウェア的には以前ご紹介したMicroBot Push 2と似ているが、MicroBot Push 2は名前のとおりPushする指が本体から押し出されてくる構造。一方、SwitchBotは短いアームが本体から回転運動で飛び出してくる仕組みだ。
いずれの製品も電源を内蔵するが、MicroBot Push 2はUSBで充電する内蔵充電池方式。SwitchBotはCR2リチウム電池だ。実際に動画(SwitchBot)で見てみると、SwitchBotのアーム(指)の動きは一目瞭然だ。
さて、以前ご紹介したMicroBot Push 2の時も同様だったが、極めて多くの種類があり形状の異なる壁面電灯スイッチにSwitchBotを取り付けるのは、なかなかめんどうで個々に対応が必要だ。筆者の寝室の壁面電灯スイッチはスイッチ自体は大きく扱いやすいが、周囲のフレームが細い。幸いにも電灯オンも電灯オフも操作は同じで“押す”だけだ。
電灯スイッチにはシーソー型を採用し、一方を押して電灯を点けて、今度は反対側を押して電灯を消すタイプのモノもある。感覚的には電灯のオン・オフに2台の指ロボットを両側から挟み込む感じに設置しないとダメだと想像してしまう。
しかし、実際には押して電灯を点けた指ロボットが、押し込んだボタンを再度引き上げることで消灯する方法なら、ひとつの指ロボットでも操作できそうだ。SwitchBotには電灯ボタンを引き上げるための強いナイロン糸の付いたオプションも2個付属している。
今回、SwitchBotを筆者の寝室の電灯スイッチに取り付けるにあたって一番めんどうだったのは、前述の細いフレームと、SwitchBotを安定動作させるためにフレーム外に飛び出してしまったSwitchBot本体の一部を、段差のある壁面でも支えなければうまく動作しないことだった。
SwitchBotをスイッチプレートに取り付ける背面に貼られた、極めて強力な3M社の両面テープであっても、極めて狭く小さな接着面積で両者をしっかりとバランス良く接着するのは、なかなか難易度の高い作業だった。
アプリでSwitchBotを起動し、SwitchBotが指パワーでスイッチを押し下げようとすると、フレームとの粘着面積が小さく指パワーの力が強すぎて、力の大半をSwitchBotそのものを持ち上げてしまうパワーとなり、実際の壁面スイッチを押せないという問題が発生した。
いろいろテストしているうち、結論的には細いフレームのSwitchBotが乗っかる部分だけを少し横に拡張すれば済みそうだとわかった。当初は粘着性の防振シリコンを2枚重ねで使ってみたが、柔軟性がマイナスとなって大した効果は得られなかった。
そこで、ちょうど引き出しに入っていた硬いACプラグのブレードカバーを転用してみたところ、今度はなんとSwitchBotを粘着させたフレームそのものが持ち上がってしまい、またしてもエネルギーは電灯スイッチを押す方向には使われなかった。
ただし、今回うまくいかなかった理由は明快だったので、スイッチプレートのベースプレートを壁に強力接着剤でくっつけることで事なきを得た。

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