CEATEC 2019レポート 第3回
従来モデルと比較して、明瞭感が大きく向上
QDレーザ新モデル「RETISSA Display II」をCEATECで体験した!
2019年10月17日 18時00分更新
「RETISSA Display II」で人気を集めるQDレーザブース
IT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC 2019」が10月15日から始まった。本稿では、QDレーザのブースをレポート。
15日にアスキーストアでの先行販売を発表し、2020年2月末からの出荷を予定している「RETISSA Display II」を展示。注目モデルがいち早く体験できるとあって、大きな賑わいを見せていた。
ASCII.jpでもたびたび特集しているRETISSA Displayは、三原色レーザ光源からの微弱な光と高速振動する微小な鏡(MEMSミラー)を組み合わせ、網膜上に映像を描き出すレーザ網膜走査技術「VISIRIUMテクノロジ」を採用したヘッドマウントディスプレーだ。
RETISSA Display IIでは、網膜上でのビーム品質をチューニングすることで、前モデルと比較して細かな文字の判読性が向上。また、筐体は大幅に軽量小型化され、使い勝手が向上している。MEMSミラーは左右どちらにも装着でき、コントローラー部で映像を左対応/右対応に切り替えられる機構も搭載。
実際に試着させてもらったところ、クッキリとした、つぶれやにじみのない映像に驚いた。従来モデルと比較して、網膜への投影解像度は1280×720ドットのまま変わっていないそうだが、体感では、ドットが4倍程度に増えていると言われてもおかしくないほど明瞭感が向上していた。CEATECを訪れたら、ぜひ立ち寄って欲しいブースだ。
また同社では、RETISSA Displayの活用シーン提案として、さまざまなデモ機を展示。一例として、ヘッドフォンを一体化させ、没入感を強めたモデルや、タッチパッドを組み合わせ、RETISSA Displayの映像を見ながらPCをコントロールできるシステム、小型のカメラを組み合わせて、カメラの映像をRETISSA Displayにリアルタイムで反映するアイディアなどが展示された。
およそ1年2ヵ月前の本誌でのインタビュー時に、代表取締役社長である菅原充氏が「いまはディスプレー機能に特化したシンプルなデバイスですが、他の技術と組み合わせたり、デバイス自体もブラッシュアップを重ねていくことで、幅を広げていけると思います」とコメントしていたが、構想の実現に向けて、着実にブラッシュアップを重ねているようだ。
アスキーストアでの販売情報も合わせてチェックしてほしい。
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