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Windows情報局ななふぉ出張所 第170回

ライバルはすっぴん:

トリニティ「weara」は身につけたくなるウェアラブルか

2019年10月08日 09時00分更新

文● 山口健太

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■身に着けたくなる理由を与える「文脈」の重要性

 ウェアラブルデバイスが世にあふれている中で、毎日使っている人がどれだけいるでしょうか。現代の必須アイテムといえるスマホとは違い、ウェアラブルには興味がないとか、買ったことはあるが使わなくなったという人も多いはずです。

 どんなに優れたスペックや機能のあるウェアラブル製品でも、身に着けなければ何の役にも立ちません。ライバルは他社製品ではなく「すっぴん」であるとすれば、「身に着けたくなる」ような何かが必要になってきます。

 wearaのアプローチは、「世界的に過体重や肥満に悩む人が増えており、生活習慣病が医療費を引き上げている」といった社会課題を示した上で、「ウェアラブルで世界を救う」という世界観を提示。その上で細かい性能や機能よりも「デザイン」を前面に打ち出してきました。

wearaで「世界を救う」と語る、トリニティ代表取締役の星川哲視氏

世界で22億人が過体重、7億人が肥満に悩んでいるという

 wearaは10月1日から予約を受け付け、2020年1月に発売するとしています。多くの人はスペックや機能、コスパに優れる製品を求める中で、デザインや世界観に共感する人は必ず出てきます。クラウドファンディングのように需要を確認した上で生産していくのは、手堅いやり方といえるでしょう。

やたらとパッケージにこだわっているのもトリニティらしい

 今後気になるのは、wearaを支えるクラウドサービスが何年くらい続くのかという点です。トリニティはデバイスの販売だけでなく、サブスクリプション型の追加機能も検討しているようなので、ビジネスモデルの面でもウェアラブル市場を救うアイデアに期待です。

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