weara(ウェアラ) 筆者撮影
SimplismやNuAnsブランドのアクセサリー製品で知られるトリニティが、リストバンド型のウェアラブルデバイス「weara(ウェアラ)」を発表しました。
特徴として、「運動」や「睡眠」データの測定と活用にフォーカスしています。リストバンド型デバイスはたくさんある中で、wearaは「身に着けたくなる」仕掛けに注目です。
■スペックや機能、価格のバランスには不満
wearaは、腕時計のように片腕に装着することで運動や睡眠のデータを収集できるウェアラブルデバイスです。専用のスマホアプリと連携することで、健康増進に役立てることができます。
本体はセンサーなどを搭載した「コア」とバンドが分離可能になっており、さまざまな素材のバンドや、18mm幅の市販の腕時計バンドを着けるオプションなど、身に着けるデバイスとしてデザインにこだわっているのが特徴です。
デザインに優れる「Apple Watch」はほぼ毎日の充電が必要ですが、wearaは30日間動作し、充電は1ヵ月に1度で済むとのこと。その代わり「画面」は搭載しておらず、5つのLEDによる通知機能のみ。普通の腕時計やスマートウォッチとの併用を想定しているそうです。
こうしたリストバンド型デバイスはすでに多数存在しています。たとえば「HUAWEI Band」シリーズを展開するファーウェイは、センサーによる運動や睡眠の分析を世界規模で進めています。wearaも国内の専門家や大学と連携するとはいうものの、グローバル製品にどれくらい迫れるかは未知数です。
wearaの価格はエラストマー素材のバンドを同梱して1万7800円(税込)と、リストバンドとしては価格帯もやや高めで、発表会に参加した記者からは不満の声が出ていました。ただ、「身に着けたくなるかどうか」という視点で見ると、また違った側面が見えてきます。

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