今の三菱らしさ満載のコンパクトSUV「エクリプスクロス・ディーゼル」はマジで買い!
2019年08月20日 12時00分更新
使い勝手抜群!
広く品位の高い室内空間に文句ナシ
SUVという車種の中でも「コンパクトSUV」と呼ばれるジャンルに属するエクリプスクロス。全長 4405×全幅1805×全高1685mmというスリーサイズはCセグメントハッチバックをベースに背を高くした売れ筋サイズといえます。ただ、都内に多い「高さ1.55メートルまで」という立体駐車場には入らないので注意が必要です。
横から見ると、やや後端をスラントさせたクーペスタイル。ですが、後席端からの荷室は広く上方向もバッチリ。もちろん車高が高いSUVという特性上、荷物の出し入れ時が背の低い女性には辛いのは仕方ないところ。ちなみにリアゲートは剛性感バッチリの重さで頼もしさを感じるのですが、自動開閉機構がないのは残念。そんなところにも質実剛健な印象を受けました。
後席は広々して、運転席を後ろに下げてもレッグスペースは十分に確保され快適。ただ安全面ゆえ仕方ないのですが、サイドシルが高めであること、そしてそもそもの車高が高いため、脚を上げづらいお年寄りや小さな子供にはちょっと辛いかも。もっともこの傾向は近年のSUVではよく見られるものです。
シートには大きな格子(クロス)模様があり安っぽさはありません。後席には助手席アームレストの下部に12Vのアクセサリーソケットを発見。対応したケーブルや充電器を使えばスマホの充電も可能です。
運転席も品が良く、それでいてアウトドアテイストを感じさせるものです。ステアリングフィールはSUVとしては珍しく、ややハンドルが重めで頼もしさを覚えます。ふと気づいたのは、ブレーキペダルが中央からわずかに右に位置していること。これは今のドライビングスタイルである「右足は踵を付けた状態でブレーキペダルに対して垂直に置き、アクセルペダルを踏む時は、踵をつけたまま脚を捻って踏む」に即したものといえます。このようにやや右に位置したのは、万が一の踏み間違え事故を未然に防ぐ工夫なのかな、と感じました。
エクリプスクロスはスマホを車両と接続してカーナビなどを利用するAndroid AutoもしくはApple CarPlayに対応しています。筆者はApple CarPlayを試したのですが、今までのナビのような住所入力をせず、ハンドル右側のボタンを押して音声入力で目的地が出てくるのは便利の一言。特に運転中でも操作できるのはとても良いと思います。一方で、三菱側というよりGoogleマップの仕様によるものなのですが、画面をスクロールさせてしまった際、現在地に戻す操作が煩雑なのがイマイチなところ。慣れればよいのですが、最初はどうすればよいかわかりませんでした。
また、シフトノブの横にあるタッチスクリーンのカーソルを動かすためのトラックパッドの必要性をあまり感じませんでした。それ以外で、車の装備面で不満や不足、そして取扱説明書を見ないとわからないということはなく、全体的に「痒いところに手が届いている」という印象を受けました。これって実はとても大事なことです。
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