ASCII Power Review 第30回
プロカメラマン岡田が製品を実地で試してみた評価は!?
富士フイルム GFX100 実機レビュー = 天下無敵の1億200万画素中判カメラの写りはスゴかった!!!
2019年07月18日 10時00分更新
フルサイズ(約36×24㎜)より一回り大きい中判サイズ(約44×33㎜)の撮像素子を搭載した富士フイルムのGFXシリーズ。その最上位機として登場したのが「GFX100」だ。もっとも注目されているのが有効約1億200万画素という破格の高解像度。気になるその実力をチェックしてみた。
とにかくスゴい1億200万画素
高感度特性も良好なのだ
やはり一番気になるのは実際の画質。まずは今までの幾多のカメラで撮影してきた皇居二重橋で、細部の解像感を見てみることにした。
撮影した画像のサイズは11648×8736ドットで、容量は約55MB(JPEG最高画質)になる。24インチのPC画面で画像全体を見るだけでは気がつかないが、等倍に拡大して見ると、その真価がはっきりとわかる。細部の質感が精細に再現され、輪郭もキレのある写り。4000万画素クラスのフルサイズ機と比べてもワンランク上の解像力がある。
これだけの高解像度ではレンズ描写力も重要になるはず。「GFX」シリーズでは一番利用率が高いだろうと予想される標準ズーム「GF32-64mmF4R」で、絞り値の変化による描写の違いを検証してみた。
中心部は開放絞りのF4でも十分な解像感があるが、F5.6に絞ると更に解像力が向上しF11まではキープしている。F16では回折現象による画質低下を感じるが十分実用範囲だ。
周辺部の像の乱れは開放絞りでもわずかで見られるが、絞るごとに向上し、F8~11程度で画面全体が整う。こうして見るとレンズにも「GFX100」の解像度に負けることのない描写力があることがわかる。
2017年に「GFX」シリーズが登場したいときに、「レンズは将来を見据え1億画素超でも対応する設計」と言っていたことが思い出される。
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