ASCII Power Review 第55回
もちろん光学ファインダーも大好きな岡田カメラマンが実写してみた
富士フイルム X-Pro3 実機レビュー = フィルム時代からのカメラファンのための特注カメラだっ!!
2019年12月16日 13時00分更新
光学式とEVFを切り替えられるハイブリットビューファインダーを搭載した富士フイルムX-Proシリーズ。その3代目となる「X-Pro3」は、撮影に集中するためにあえて「画面を隠す」という特異なデザインを採用したことで話題になっている。はたしてその使い心地はどうなのか、実際に撮影してチェックしてみた。
フィルム時代からの
カメラファンに向けたデザイン
特徴ともいえる背面は、まるで銀塩カメラのようなデザイン。特にサブ液晶はどう見てもフィルムの包装箱を挿入するポケットを意識し、さらにカラー調整の「フィルムシミュレーション」を変更すると、その包装箱に合わせたデザインを表示するあたりは、銀塩時代からの古いカメラ好き向けたギミックである。
背面の液晶部を下方に動かすと画面が現れ、メニューなど液晶画面を使用する操作などはこの状態で行う(なおEVFを覗きながらでもメニューの操作は可能)。また液晶を開いたままなら、撮影後の画像を液晶で確認できる。少し不格好だが、一応通常通りの撮り方もできるというわけだ。
正面と上面の見た目は初代から大きな変更はないが、外装には新たにチタンを採用している。手に取ってみると確かに高級感があるような気はするが、今までチタンボディーに触れたことが無いこともあり、正直それほど違いは感じられなかった。
しかしチタンといえばその昔、特注品もしくは一部の高級機で採用された特別なもの。これまた古いカメラ好きにとっては羨望の的だったはず。その所有欲を満たしてくれるなら、きっとマニアとっては嬉しいことだろう。
なおチタンはキズが付きやすいという欠点があり、そのため“デュラテクト”という表面加工を施したDRブラックとDRシルバーというカラーバリエーションが別途用意された。もちろん通常のブラックカラーも、普段使いでは特にキズを気にすることはないだろうが、よりスペシャリテ―を求めたいのならこちらも注目だ。
X-Proシリーズ最大の魅力といえば、やはりハイブリットビューファインダー。特に光学式ビューファインダー搭載の機種は今や数少なく、ファンにとっては貴重な存在である。
「心臓部」である光学ファインダーに
大きな変更が!!

この連載の記事
- 第203回 キヤノン「EOS R8」実機レビュー = 超小型軽量のフルサイズカメラの実力チェック
- 第202回 超軽量に第13世代Coreと16:10の画面で万全=富士通「LIFEBOOK UH90/H1」実機レビュー
- 第201回 世界最速で完全画面の未来型スマホ「REDMAGIC 8 Pro」実機レビュー
- 第200回 「レッツノート FV4」実機レビュー = 13世代の「Core i7-1360P」を搭載した14型モバイルノートPC登場!
- 第199回 Acer「Swift Edge」実機レビュー = 16型4K OLEDが1.17kgで、持ち歩ける新世代モバイルノートだ!
- 第198回 小米のフラッグシップスマホ「Xiaomi 12T Pro」実機レビュー = 2億画素カメラをテストしてみた
- 第197回 キヤノン「EOS R6 MarkⅡ」実機レビュー = コスパ最高の高性能自動AFカメラだ!
- 第196回 バッテリーでどこでも120インチでサッカー観戦だ! 「Nebula Capsule 3 Laser」実機レビュー
- 第195回 富士フイルム「X-T5」実機レビュー = 最高クオリティの写真をダイヤル操作で撮る快感!
- 第194回 ソニー「α7RⅤ」実機レビュー = AF専用のAIチップの威力は新次元だった!
- この連載の一覧へ