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ASCII Power Review 第61回

富士フイルムの最新ミラーレス一眼の写りはどうなのか!?

富士フイルム X-T200 実機レビュー = なつかしデザインに最新ミラーレスカメラが封入されていたっ!!

2020年02月14日 13時00分更新

文● 写真 岡田清孝 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 APS-Cミラーレス機一筋に幅広い機種をランナップしている富士フイルムXシリーズ。そのエントリーモデルとして新発売されたのが今回紹介する「X-T200」だ。

 現在APS-Cミラーレス機のエントリーモデルはソニー「α6100」にキヤノン「EOS Kiss M」、ニコン「Z50」といった人気モデルがひしめくカテゴリー。そのなかでどうのように存在感を発揮できるのかチェックしていこう。

2月27日に発売。量販店価格は「XC15-45mmF3.5-5.6」とのレンズキットが10万3950円。「XC50-230mm F4.5-6.7」も付属するダブルズームキットは13万1450円。

クラシックなボディデザインに
最新のミラーレスカメラを投入

 ボディーはクラシカルな一眼スタイル。レトロ感のある角ばったファインダー部はXシリーズ共通のデザインである。

 カラバリはシルバー・ダークシルバー・シャンパンゴールドの3色。純粋なブラックボディーが用意されていないのは珍しい。

 ライバル機達とサイズ感はほぼ同等だが重量は最軽量。実際に手にしてみると、確かに軽さが実感できた。

ボディーサイズは121(W)× 83.7(H)× 55.1(D)mm。重量はメディア、バッテリー込で370g

グリップは小さめでも、サムレストは十分なサイズがあり、ホールド感をカバーしている。右側に2つのコマンドダイヤルとモードダイヤル。左側にはFnダイヤルとストロボのポップアップレバーを配置。

 前面グリップは小柄で、もう少し深さがあったほうが握りやすいと思うが、背面の親指がかかるサムレストのおかげでまずまずのホールド感だ。

 シャッターボタン周りと、その後ろに2つのコマンドダイヤルを備えている。エントリーモデルではダイヤルは一つ、もしくは十字キー周りのホイールで2ダイヤルという機種も多いが、個人的にはシャッターボタン前後の配置が一番使いやすいと思うので大歓迎だ。

2つのコマンドダイヤルは、構えた時に自然と指がかかる位置に配置され、操作はしやすい。

 また上面左側には各種設定を割り当てられるFnダイヤルを装備。主な撮影設定はMENUなどのボタンを押して設定画面を呼び出し、コマンドダイヤルで変更という手順になるが、例えばISO感度など撮影時によく使う機能をFnボタンに割り当てておけば、ダイヤル操作だけでダイレクトに設定を変更することができるので便利だ。

Fnボタンには24の機能を割り当てることができ、ダイヤルを回すだけで即座に変更が可能だ。

 背面はジョイステックとボタンで構成されたシンプルな操作系。タッチパネル液晶は撮影時や再生時にくわえ、メニュー画面でもタッチ操作ができるようになった。

十字キーが排除された分、すっきりしたボタン配置。上部右側にはカスタマイズ可能な2つのFnボタンを備える。

メニュー画面もタッチ操作が可能。ただし文字が小さめなので、指の大きい人は少し慣れが必要かもしれない。

 AF測距点の移動はジョイステックで行うが、位置が背面右側やや下方なので、構えながら操作しようと思うと少し窮屈になる。EVFを覗きながらタッチパネルをなぞってAF測距点移動ができるタッチパットAFも可能なので、好みによって使い分けるといいだろう。

背面ジョイステックの配置位置が使いにくく感じる時は、タッチパットAFを活用しよう。タッチパットAFは誤操作を防ぐため有効範囲を選べる。

 バッテリーの充電器は付属せず、USB経由での充電になる。公称値では撮影枚数は約270枚。省電力設定でエコノミーにすれは約450枚撮影可能になるが、それでも実際に撮影していてスタミナ不足を感じた。

 エントリーモデルでは珍しくUSB端子にType-Cを採用。おそらく今後スマホなどほとんどの機器はUSB Type-Cでの充電になると予想されるので、充電器やモバイルバッテリーを共用することができるようになると嬉しい。

省電力設定のパフォーマンは、3段階から選べる。AFや起動速度などに影響があるらしいが、バッテリーの持ちを重視するなら、積極的にエコノミーを使っていきたい。

側面の端子カバーはしっかりとした開閉式。端子はHDMIマイクとUSB Type Cの2つ。

2424万画素CMOSセンサー搭載
最新モデルとしての写りは

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