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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第518回

Voltaの後継Ampereは7nm EUVプロセスで製造 NVIDIA GPUロードマップ

2019年07月08日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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Voltaの後継と思われるAmpereは
Samsungの7nm EUVプロセスで製造

 ということでやっと現在に追いついたわけだが、気になるのは今後である。こちらに関しては、相変わらず一切話がない(なにせコード名すら伝わって来ない)。それもあって各所の情報サイトも以前はPost-Volta/Post-TuringだのVolta-Next/Turing-Nextだのといったコード名を使っており、6月に入ってやっと“Ampere”というコード名が広く伝わるようになった。

 ただこれも正確なものかどうかはわからない。Voltaの後継でHPC向けという可能性もあるからだ。コード名だけで考えればVoltaの後継と考えたほうがスムーズである。

 昨年10月に都内で開催されたSFF(Samsung Foundry Forum)2018 Japanの質疑応答の際に、7nmのTarget ApplicationにはGPUが含まれるという話が出ており、この段階で次世代製品がSamsungの7nm EUVプロセスを利用することがほぼ既定路線だった模様だ。

 いろいろ話を聞くと、次世代が全部Samsungの7nm EUVというわけではなく、一部製品はTSMCの7nm(N7)を利用するということらしい(おそらくTU106/TU116あたりのグレード向けと思われるが正確には不明)が、トップエンドの製品はSamsungのEUVになる模様だ。

 最近になって、Samsung Foundryが7nmプロセスでNVIDIA GPUを量産するというニュースが改めて出てきたが、これはおそらくなんらかのマイルストーンを達成したため(たとえば最初のコアをテープアウトしたなど)と思われる。

 登場時期は2020年(まだEUVのスループットがそれほど高くないことを考えると、TSMCの7nmよりも下手をすると時間がかかるだろう)となっており、実際今テープアウトしたとして、最初のサンプルが10月か11月。それをベースに量産サンプルが12月とか1月というあたりが妥当な数字であることを考えると、来年のE3あたりで発表があるのではないかという気がする。

 ただ、最初の製品はVoltaの後継(つまりHPC向け)で、コンシューマー向けはその次になりそうな気がするのだが。このあたりはまた情報が入ったらアップデートしたい。

2018年~2019年のNVIDIA GPUロードマップ

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