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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析第41回

ため息の出るような、途方もない存在:

アップルがMacProでめざした理想のデザイン WWDC 2019

2019年06月06日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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 アップルは米国時間2019年6月3日から、カリフォルニア州サンノゼで世界開発者会議「WWDC 2019」を開催しました。今回も、世界中で抽選で選ばれた開発者が集まり、アップルが示す向こう1年のソフトウェア面でのトレンドを踏まえて、テクノロジーやビジネスの新た戦略に向けて活発な議論が始まっています。

 WWDCの内容は基調講演も含めて、アップルのウェブサイトで公開されます。それでも1599ドルのチケットで会場を目指す理由は、アップルのエンジニアと話すことができるラボに参加するため。アプリ開発で乗り越えられない技術的なハードルについて相談して問題解決にこぎ着ける、他にないチャンスだからです。

 そのため、アップルの基調講演についつい期待しがちな新ハードウェアがなくても、そこは主題ではないと考えられています。

 ただ、2019年のWWDCにはハードウェアがありました。しかし「ため息の出るような、途方もない存在」というのが一言で表す感想でしょう。

●Mac Proのポジション

 アップルが今回発表したのは、Macラインアップの中で最も上位に位置するプロ向けマシン、Mac Proでした。

 円筒形という非常に特徴的なデザインを持つ、2013年を最後に刷新されてこなかった最上位モデルで、このマシンが放置されていることは「アップルがiPhone偏重でMacを軽視している」との印象を最もよく表現していたことと言えます。

Mac Proボディ

 しかし、アップルは2016年のMacBook Pro刷新を皮切りに、Macに対して多くの新要素を加えてきました。Intelプロセッサを引き続き採用している一方、自社設計のT2チップを内蔵し、セキュリティーや動画のハードウェアによる高速化という独自の付加価値を追加しました。

 おそらく近い将来、アップルの機械学習APIであるCore MLに最適化された機械学習処理エンジン「Nural Engine」を採用するチップも追加されることになるのではないでしょうか。

 2016年以降続けてきたMacラインアップ大改造の集大成が、今回のWWDC19で発表されたMac Pro、というわけです。

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