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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第11回

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令和時代の「いい軽」には自動運転も! 三菱「eKクロス」を徹底チェック

2019年06月08日 15時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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自動運転レベル2に相当する
「MI-PILOT」を搭載

 先進性の面では、衝突低減ブレーキや車線逸脱警報システム、踏み間違い衝突防止アシストなどの安全性を備える。注目はオプション(7万200円)として用意された三菱自動車初となる自動運転レベル2「MI-PILOT」だ。いわゆる日産「プロパイロット」の三菱版で、車両が車間距離と車線中央をキープしつづけることで、高速道路での巡航走行だけでなく渋滞時におけるドライバーの負担を大幅に軽減する。

 軽自動車に自動運転レベル2を搭載するのは三菱・日産が初めてではないのだが、渋滞時でも動作するのはこのモデルが初となる。そのほか、アラウンドビューモニター、デジタルルームミラーなどのオプションも用意。運転に不慣れな人を車がそっとアシストしてくれる。

デジタルルームミラー

合成皮革&ファブリックによるプレミアムインテリアパッケージ

オプションの本革調シートカバーを取り付けた状態

 気になる室内であるが、インテリアはアウトドアを意識した暗めな色調と、プレミアムインテリアパッケージというタンレザーとライトブラウンを基調とした明るめのメーカーオプションを用意する。いずれも落ち着いた感じでありながら、外観と相まってアクティブな印象を受ける。

 ちなみに三菱の純正オプションとして、カーペット調のフロアマットのほか樹脂製のオールウェザーマットも用意。これもまたアウトドアを意識させるアイテムだ。

樹脂製のオールウェザーマット

大きな大人もすっぽり乗れる驚異的な車内の広さ

 軽自動車というとボディの小ささゆえに「狭い」と思われるだろう。左右方向は軽自動車なりではあるものの、シャーシそのものを見直しホイールベースを従来のeKシリーズに比べて65mm伸長。上下方向と前後方向は「これが軽自動車なの?」と思うほどの室内空間を実現した。

eKクロスのドライバーズシート(オプション搭載車)

 特に驚くのは後席。大柄の男性が座っても足が組めるほどの広さに加えてフラットボトム。ひとクラス上にあたるBセグメントのコンパクトカーでここまで広いモデルはちょっと思いつかず、「Cセグメントのセダンか?」と錯覚するほどだ。さらにサイドシルがとても低く、さらにシートの角が取れた形状で、お年寄りや子供の乗降時に負担・無理を強いない。ここら辺の作りこみの良さに「長年軽自動車を作り続けた三菱自動車のノウハウがある」と感じた。

eKクロスのリアシートまわり

大柄な男性でも座ることができるeKクロスのリアシート

 ここまで広いと荷室は狭いのでは? と思うが、後席を一番後ろに下げてもきちんと空間が確保され、スーツケースはラクに入りそうだ。

後席をもっとも下げた状態でも十分な荷室が確保されている(写真はekワゴン)

後席を運転席側に寄せると、さらに広い荷室スペースが確保できる。もちろんシートを倒すことも可能だ(写真はekワゴン)

 さらに蓋を外せば荷室が表れてくる。二輪駆動モデルと四輪駆動モデルで荷室量に違いはあるものの「こんなに入るの?」と誰もが驚くことだろう。さらに荷室側から後席シートが片手で前後、そしてフラット化することが可能。この使い勝手のよさと相まって、見れば見るほど「Bセグメントキラー」という言葉が頭に浮かんでくる。

荷室の蓋を持ち上げると、その下にも収納スペースが現れる(写真はekワゴン2輪駆動モデル)

 この広い室内空間によって、運転席と助手席のヘッドレストを取り外せば就寝できるほどのスペースを生み出すことができた。いわゆる車中泊もラクラクだ。

ヘッドレストを取り外して運転席・助手席を倒した状態

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