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最新IoT&ガジェットニュース 第36回

医療現場を変えそうな変形する車椅子「Multi Scoop Pro」

2019年06月01日 09時00分更新

文● 金子麟太郎 編集●ASCII編集部

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 オランダのデザイン会社Studio RotorとデザインチームのRetter Helfer Medicalは、車椅子を担架に変身させる製品「Multi Scoop Pro」を共同開発している。Multi Scoop Proは、フラットストレッチャーから車椅子まで数秒で変化する特許取得済みのメカニズムを備えている。

 Multi Scoop Proの機能は大きく3つあり、1つ目は救急隊員がMulti Scoop Proをカートとして使い、医療機器を救急現場に運ぶ機能。2つ目は軽傷患者を車椅子に乗せる機能。3つ目は患者が重傷の場合に担架として使用する機能だ。

 このように、あらゆる患者やシーンに応じて設計されている。車椅子としても機能するため、4つの車輪も装備している他、重さは約10kgある。

 このプロジェクトでは、救急隊員が軽症患者をすぐに搬送するためにどうすれば良いのかを追求したという。狭い救急車に常備されている担架は、多くのスペースを占めてしまう。こうした問題を解決すべく、Multi Scoop Proの共同開発に至ったという。

 Multi Scoop Proの発売は2019年末を予定しているが価格などは明かされていない。

 現在、医療現場で使われているストレッチャーや車椅子などは60kg以上の物が多いという。用途に合わせて変形する軽量な製品が登場することで、医療現場に革命が起きると言っても過言ではないだろう。

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筆者紹介:金子 麟太郎

 14歳の頃から、パソコンやタブレットで作曲する。CD制作にも取り組むうちに、機械にも興味を持ち、2016年(20歳)からITに関連する企業を取材し、記事を執筆する活動を始める。


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