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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第613回

リコーの「THETA Z1」で360度猫まみれの写真を撮る!

2019年06月01日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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THETAは猫撮影に適したカメラなのかを検証

日の丸構図で猫シータ。キャットタワーの中段がドーナツ状になっていたので狙ってみた。THETAなら小さいのでそっと差し込むだけでOK。2019年5月 リコー THETA Z1

 2019年春のデジカメ新製品で猫を撮るシリーズの番外編。とりあげるのは、360度カメラのTHETA Z1。360度カメラである。全天球カメラといった方がわかりやすいか、VRカメラといった方がわかりやすいか、いや単に「シータの一番新しくてハイエンドなヤツ」で通じちゃうのかわからんけど、細くて縦長なボディーの前後に魚眼レンズが入ったカメラを2つ搭載して、前後の画像をひとつに合成してやれば前後左右上下全部をひとつにまとめた画像のできあがりという代物。

 で、360度分あるので、そこから好きな方向の好きな範囲を切り出してやれば、「撮ったあとから写真を作れる」というわけ。今回は発売前からお借りしていたTHETA Z1で撮影し、THETA+というTHETA画像を編集して写真として切り出すアプリを使って作った写真だ。

 とりあえずこんな感じで撮ってみる。ここ、お馴染みの「保護猫シェルターqueue」で、お客さんがいない時間に撮影させてもらったもの。THETAを立てているのはVRカメラ用の三脚セット……マンフロット社の「VR撮影サポート PIXI EVO+4段ポールキット」という長い名前だけど(なんか愛称つけたほうがいいと思う)、要するに専用のミニ三脚と一脚をセットにしたもので、VRカメラ専用だけあって実によく仕事してくれる。

 THETAは真下も撮るので普通の三脚だと「脚が派手に写っちゃう」けど、これだと写り込みが最小限に抑えられるというわけだ。

店内撮影の図。長い棒の上にちょこんと乗っているのがTHETA Z1。こうしてセットし、遠くからスマートフォンで撮影する

 撮影した画像を真上から撮った風に切り出したのが次の写真だ。カウンターの奥にいるのがわたしと店長で、「これってどういうカメラなの?」と尋ねられてるところ。足元に三脚の脚がちょっと見えてるのがわかる。このように、部屋の中をまるっと撮れるのだ。ちなみにこの中に猫は17〜8匹写っております。ここまで縮小しちゃうと数えられないと思うけど。

無理に数えようとすると、ネコだかぬいぐるみだか猫に見えるけど、実は違うものなのか分からなくなって目がしょぼしょぼするので推奨しません。こんな感じの場所なんだなと思っていただければ。2019年4月 リコー THETA Z1

 続いて、わたしが猫を撫でながら撮った全天球画像から。

ちょうど陽射しと平行するように猫たちが固まってたので、そこを切り出してみた。右下で猫を撫でてるのがわたしの手。よく見ると左手にiPhone持ってる(これでリモート撮影した)。2019年4月 リコー THETA Z1

 とまあこんな風に部屋全体とか風景をまるっと記録するのに向いてるのだけど、この連載的にはTHETA独特の超広角感を活かした猫写真を撮りたいわけである。

 THETAはデジタルカメラに比べると小さいので猫にぐっと近づけて撮りやすい。冒頭写真がそう。キャットタワーに開いた穴ごしにTHETAで撮ってみた。狭いキャットタワーの中にすっとTHETAを差し入れて目線がきたところで撮影してみた。

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