COMPUTEX TAIPEIで電子ペーパースマホ2機種が展示、フルカラー版にも期待!
2019年06月01日 12時00分更新
小型でLTEモデムを搭載した
「Pocket Reader(口袋閲)」
さて、もう1機種展示されていたのはK1と同じディスプレーを採用する中国Yuewen Groupの「Pocket Reader(口袋閲)」だ。Yuewen Groupは中国でモバイルコンテンツやゲーム配信事業をしているSenda(盛大)と、WeChatなどでおなじみのテンセントがそれぞれの電子書籍販売事業を合併して立ち上げた企業である。そのため、テンセントのチャットアプリ「QQ」のマスコットであるペンギンをマスコットキャラクターに使い、E Inkを使ったタブレット「QQリーダー電子ブック」を販売している。
Pocket Reader/口袋閲はより小型の5.17型ディスプレーを採用してスマートフォンサイズとし、しかもLTEモデムを内蔵していつでもどこでも電子コンテンツをダウンロードして楽しむことができる端末だ。Android OSをベースにしているものの、電子書籍の利用を前提とした簡単操作のUIを搭載している。利用データ量はアプリから簡単に買うこともできる。支払いはもちろんテンセントのWeChatペイを利用する。
Pocket Reader/口袋閲は近日中に発売予定とのこと。詳細スペックは不明だが、メモリ1GBにストレージ8GBまたは16GBの構成になるとのこと。販売先は中国のみとのこと。
ところでE InkブースにはACeP方式を採用するカラー電子ペーパーの展示もされていた。CMYW(W=白)を使いフルカラー表示も可能だという。スマートフォンへの応用も期待したいものだが、展示されていたのは13型以上の大型のものだけだった。ACePの電子ペーパーは1画面の書き換えに数秒かかってしまい、13型では10から15秒必要だとう。そのため現時点ではデジタルサイネージや絵画・ポスターのような用途に限られてしまうようだ。
ACePディスプレーの小型化は理論上可能とのことで、書き換え時間さえ短縮されればいつの日かカラー電子ペーパースマートフォンがお目見えするかもしれない。
ほかには現在発売中の製品としてドコモのカードケータイ「KY-01L」、ハイセンスの有機EL+電子ペーパーな両画面スマートフォン「A6」も展示されていた。電子ペーパー搭載端末と言えばAmazonのKindleなどタブレット型デバイスが思い浮かぶだろうが、スマートフォンクラスの小型モデルも年々数が増えているのだ。
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