2000MB/秒超のシーケンシャルライト性能
ATTO Benchmark 3.05
3つの目のベンチマークは、ATTO Benchmarkを使って、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認していこう。
シーケンシャルアクセスの最大値は、リード約3146MB/秒、ライト約2337MB/秒になっている。CrystalDiskMarkと同じく、公称値は下回っているが2000MB/秒オーバーのライト性能を発揮し、512GBで1万円台前半の「ASX8200PNP-512GT-C」はコスパ優秀と言える。
パフォーマンスに影響する発熱をチェック
アクセス性能に続いては、性能に影響する発熱を見ていこう。テストには読み書きが交互に行なわれるATTO Benchmarkを使用。テストデータ1GB×8回実行時の温度を「HWiNFO64」を使って記録している。
ADATA「XPG SX8200 Pro」シリーズは任意でヒートシンクを取り付け可能なので、ヒートシンクの有無の状態で計測している。なお、このヒートシンクの固定に使われているテープは結構強力。剥落する心配はないが、取り外すにはそれなりの力が必要でヒートシンクも曲がってしまう。
ヒートシンク非装着でも、最大温度は比較的低めと言える68度だったが、エアフローに気を配りたいのは、ほかのNVMe M.2 SSDと同じだ。肝心の付属ヒートシンクは薄いが、その効果はしっかりとあらわれており、装着することで最大温度は7度ダウンした。
「XPG SX8200 Pro」はコスパ抜群
最速クラスには届かないが十分高速なアクセス性能を発揮し、ヒートシンクも標準で備えているADATA「XPG SX8200 Pro」は、狙い目と言える。
ただ、最速クラスとなるSamsung「970 EVO Plus」やWestern Digital「WD Black SN750 NVMe」の500GBモデルは、1万5000円前後になっているので、その差はわずか4000円程度になる点は要注意だ。
1TBクラス狙いなら、2万円前後で購入できるADATA「XPG SX8200 Pro」は、1万円近く安価でなかなか魅力的。データ量の多いゲームの複数インストや、4K動画などの編集系作業を行なう用途のPCを組む際はイチオシだ。
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