2019年は10nm、2020年は10+、2021年は10++
さらに2021年には7nmも立ち上がる
さて、ここからが今後の話である。今年は10nmであるが、2020年は10+、2021年は10++、14nmと同じようにプロセスの改善を施していくことがまず明らかにされた。
もともと10nmがスケジュール優先、つまりPPA(Power/Performance/Area=Cost)の最適化をそこそこにして、それよりも確実に出荷できることを優先したと思われるので、当然まだPPAの最適化の余地が残されている。これを2年かけて実施する予定と思われる。
その2021年には7nmが立ち上がる。こちらも7nmに加えて7+/7++という2つの中間ノードが予定されていることが今回明らかにされた。こちらはEUV(極端紫外線)を使う最初のプロセスであり、トランジスタ密度は10nmの2倍になるとされる。この世代ではまた、高密度実装技術のEMIB(Embedded Multi-die Interconnect Bridge)とFoverosの新バージョンも投入されるとしているが、この詳細は不明だ。

この連載の記事
-
第852回
PC
Google最新TPU「Ironwood」は前世代比4.7倍の性能向上かつ160Wの低消費電力で圧倒的省エネを実現 -
第851回
PC
Instinct MI400/MI500登場でAI/HPC向けGPUはどう変わる? CoWoS-L採用の詳細も判明 AMD GPUロードマップ -
第850回
デジタル
Zen 6+Zen 6c、そしてZen 7へ! EPYCは256コアへ向かう AMD CPUロードマップ -
第849回
PC
d-MatrixのAIプロセッサーCorsairはNVIDIA GB200に匹敵する性能を600Wの消費電力で実現 -
第848回
PC
消えたTofinoの残響 Intel IPU E2200がつなぐイーサネットの未来 -
第847回
PC
国産プロセッサーのPEZY-SC4sが消費電力わずか212Wで高効率99.2%を記録! 次世代省電力チップの決定版に王手 -
第846回
PC
Eコア288基の次世代Xeon「Clearwater Forest」に見る効率設計の極意 インテル CPUロードマップ -
第845回
PC
最大256MB共有キャッシュ対応で大規模処理も快適! Cuzcoが実現する高性能・拡張自在なRISC-Vプロセッサーの秘密 -
第844回
PC
耐量子暗号対応でセキュリティ強化! IBMのPower11が叶えた高信頼性と高速AI推論 -
第843回
PC
NVIDIAとインテルの協業発表によりGB10のCPUをx86に置き換えた新世代AIチップが登場する? -
第842回
PC
双方向8Tbps伝送の次世代光インターコネクト! AyarLabsのTeraPHYがもたらす革新的光通信の詳細 - この連載の一覧へ











