2019年は10nm、2020年は10+、2021年は10++
さらに2021年には7nmも立ち上がる
さて、ここからが今後の話である。今年は10nmであるが、2020年は10+、2021年は10++、14nmと同じようにプロセスの改善を施していくことがまず明らかにされた。
もともと10nmがスケジュール優先、つまりPPA(Power/Performance/Area=Cost)の最適化をそこそこにして、それよりも確実に出荷できることを優先したと思われるので、当然まだPPAの最適化の余地が残されている。これを2年かけて実施する予定と思われる。
その2021年には7nmが立ち上がる。こちらも7nmに加えて7+/7++という2つの中間ノードが予定されていることが今回明らかにされた。こちらはEUV(極端紫外線)を使う最初のプロセスであり、トランジスタ密度は10nmの2倍になるとされる。この世代ではまた、高密度実装技術のEMIB(Embedded Multi-die Interconnect Bridge)とFoverosの新バージョンも投入されるとしているが、この詳細は不明だ。
この連載の記事
-
第798回
PC
日本が開発したAIプロセッサーMN-Core 2 Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第797回
PC
わずか2年で完成させた韓国FuriosaAIのAIアクセラレーターRNGD Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第796回
PC
Metaが自社開発したAI推論用アクセラレーターMTIA v2 Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第795回
デジタル
AI性能を引き上げるInstinct MI325XとPensando Salina 400/Pollara 400がサーバーにインパクトをもたらす AMD CPUロードマップ -
第794回
デジタル
第5世代EPYCはMRDIMMをサポートしている? AMD CPUロードマップ -
第793回
PC
5nmの限界に早くもたどり着いてしまったWSE-3 Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第792回
PC
大型言語モデルに全振りしたSambaNovaのAIプロセッサーSC40L Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第791回
PC
妙に性能のバランスが悪いマイクロソフトのAI特化型チップMaia 100 Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第790回
PC
AI推論用アクセラレーターを搭載するIBMのTelum II Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第789回
PC
切り捨てられた部門が再始動して作り上げたAmpereOne Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU -
第788回
PC
Meteor Lakeを凌駕する性能のQualcomm「Oryon」 Hot Chips 2024で注目を浴びたオモシロCPU - この連載の一覧へ