さとうなおきの「週刊アジュール」 第93回
新サービス「Azure VMware Solutions」が利用可能
SQL DB Edge、Blockchain Serviceを発表、Azure ML、Cognitive Servicesも大幅強化
2019年05月06日 13時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、2019年4月28日~2019年5月4日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure VMware Solutionsを発表、サービス開始
4月29日~5月2日に米国ラスベガスで開催された「Dell Technologies World 2019」カンファレンス]で、Dell TechnologiesとMicrosoftの提携強化が発表されました。
新たに発表された「Azure VMware Solutions」は、AzureにデプロイされたVMware Cloud Foundation上に構築されています。Azure VMware Solutionsを使うと、オンプレミスのvSphereを始めとしたVMwareワークロードの、Azureへの移行や拡張が可能になります。
Azure VMware Solutionsは、VMware Cloud VerifiedパートナーであるCloudSimple、Virtustreamとともに開発された、Microsoft自身によるファーストパーティーサービスです。Azure VMware Solutionsでは、シングルテナントで専有型のベアメタルハードウェア上で動作し、99.9%のSLAを提供します。
Azure VMware Solution by CloudSimpleは、米国東部、米国西部リージョンで、現在利用可能です。間もなく、ヨーロッパ西部リージョンで利用可能になる予定です。
Azure VMware Solution by Virtustreamは、年内に利用可能になる予定です。
また、VMWare Workspace ONEをMicrosoft 365(Microsoft Intune、Azure Active Directory Premiumなど)と統合する計画、VMware Horizon Cloud on Microsoft Azureを活用したWindows Virtual Desktopの機能拡張の計画も発表されています。
- ブログポスト「Dell Technologies and Microsoft expand partnership with new VMware Solutions」
- プレスリリース「Dell Technologies and Microsoft expand partnership to help customers accelerate their digital transformation」
Azure Machine Learning:自動機械学習UI、ビジュアルインターフェイス、MLOpsなど
Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learningには、Azure Machine Learning Studio、Azure Machine Learningサービスという2つのサービスがあります。
5月6日~8日に開催されるBuild 2019カンファレンスを前にして、Azure Machine Learningサービスで、次のアップデートがありました。
- 自動機械学習のUI(プレビュー)
- ビジュアルインターフェイス(プレビュー):Azure Machine Learning Studioに似た、コードなしのモデル作成/デプロイのエクスペリエンス
- 機械学習ノートブック(プレビュー):コードファーストの開発エクスペリエンス
- MLOps機能:Azure DevOps統合によって、機械学習ライフサイクルの再現性、監査性、自動化を実現
- FPGA上で動作するハードウェア高速化モデルがGA(一般提供)に
- モデル相互運用性
- NVIDIA TensorRT/Intel nGraphでのONNX Runtimeのサポート
- 新サービス「Azure Open Datasets」(プレビュー)
詳細は、次のページをご覧ください。
- ブログポスト「New Azure Machine Learning updates simplify and accelerate the ML lifecycle」
- ブログポスト「Making AI real for every developer and every organization」
- ブログポスト「New intelligent cloud and intelligent edge advancements ushering in the next era of computing」
- プレスリリース「Microsoft delivers new advancements in Azure from cloud to edge ahead of Microsoft Build conference」
Azure Cognitive Services:Personalizer、Ink Recognizer、Form Recognizerなど
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Build 2019カンファレンスを前にして、Azure Cognitive Servicesで、次のアップデートがありました。
- Azure Cognitive Servicesのカテゴリとして、新たに「決定」(Decision)を追加
- 決定カテゴリのサービスとして、既存のContent Moderator、Anomaly Detector(プレビュー)に加えて、新たに、強化学習ベースのパーソナライズを可能にする「Personalizer」を追加(プレビュー)
- 視覚カテゴリの新サービスとして、デジタルインクの認識を行う「Ink Recognizer」、ドキュメントからのデータ抽出を行う「Form Recognizer」を追加(プレビュー)
- 視覚カテゴリのComputer Visionで、Read APIがGAに
- 音声カテゴリのSpeech Servicesで、会話書き起こし機能がプレビューに
- 音声カテゴリのSpeech Servicesで、ニューラルText-to-Speech機能、Speech Service Device SDKがGAに
- 言語カテゴリのLanguage Understandingで、新しい分析ダッシュボードが利用可能に
- 言語カテゴリのQnA Makerが、マルチターンダイアログをサポート
- 言語カテゴリのText Analyticsで、名前付きエンティティ認識がGAに
- Azure Cognitive Servicesコンテナーが、Anomaly Detector、Speech Services(Speech-to-Text、Text-to-Speech)、Form Recognizerをサポート
詳細は、次のページをご覧ください。
- ブログポスト「A deep dive into what’s new with Azure Cognitive Services」
- ブログポスト「Making AI real for every developer and every organization」
- ブログポスト「AI-first content understanding, now across more types of content for even more use cases」
- ブログポスト「New intelligent cloud and intelligent edge advancements ushering in the next era of computing」
- プレスリリース「Microsoft delivers new advancements in Azure from cloud to edge ahead of Microsoft Build conference」
Azure Bot Service:アダプティブダイアログ、言語生成パッケージ
Azure Bot Serviceは、チャットボットの開発フレームワーク「Microsoft Bot Framework」ベースのチャットボットをホストするためのサービスです。
Build 2019カンファレンスを前にして、Azure Bot Serviceで、次のアップデートがありました。
- アダプティブダイアログ
- 言語生成パッケージ
- エミュレーターの改善
詳細は、次のページをご覧ください。
Azure Search:Cognitive Search
Azure Searchは、フルテキスト検索サービスです。
Build 2019カンファレンスを前にして、Azure Searchで、次のアップデートがありました。
2018年5月のBuild 2018カンファレンスでパブリックプレビューになっていたAzure SearchのCognitive Search(コグニティブ検索)機能が、GAになりました。
Cognitive Searchで、次の新機能も提供されました。
- プレビュー時に比べて、最大30倍高速に
- 複雑なデータ型をサポート
- 事前構築済みスキルを拡張
- Knowledge Mining Solution Acceleratorを提供
- 「Knowledge Store」機能(パブリックプレビュー)
詳細は、次のページをご覧ください。
- ブログポスト「AI-first content understanding, now across more types of content for even more use cases」
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- ブログポスト「New intelligent cloud and intelligent edge advancements ushering in the next era of computing」
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