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さとうなおきの「週刊アジュール」第106回

BシリーズVMに上位サイズを追加

オンプレのキャッシュアプライアンス「Azure FXT Edge Filer」がGA

2019年08月14日 15時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、2019年6月30日~2019年7月6日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Virtual Machines:Bシリーズ

 IaaSの仮想マシン(VM)機能を提供するAzure Virtual Machinesは、バースト(負荷の急増)に対応できるVMサイズとして、Bシリーズを提供しています。

 今回、Bシリーズに、これまでの最上位サイズだったB8msより上位にあたる、3つの新しいサイズ(B12ms、B16ms、B20ms)が追加されました。

Azure Storage:Azure FXT Edge Filer

 Azure FXT Edge Filerは、ネットワーク接続ストレージとAzure Blob Storageが統合されたオンプレミスのキャッシュアプライアンスです。

 4月に、Azure FXT Edge Filerのプレビューが始まっていました。今回、Azure FXT Edge FilerがGA(一般提供)になりました。

Azure FXT Edge Filer

Azure Monitor:リソースの「ログ」メニュー、コンテナー管理、Azure Data Factoryログ

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 Azure Monitorの一機能であるAzure Monitor Logs(Azure Log Analytics)は、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

 Azure Portalでは、Azureリソースの「ログ」メニューから、Azure Monitor LogsによるそのAzureリソースのログ検索を行うことができます。

 これまでは、Azure Virtual Machines、Azure Key Vault、Azure API Management、Azure IoT Hubがこの機能をサポートしていました。今回、リソースグループ、Azure Virtual Networkなど、多数のAzureリソースが、この機能をサポートしました。

Azure Portalでのリソースグループの「ログ」メニュー

 Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。

 Azure Container Instancesは、クラスターの管理なしにコンテナーを実行できるサービスです。

 Azure Monitor for containers(コンテナーに対する Azure Monitor)は、Azure Kubernetes Service (AKS)、Azure Container Instances上のコンテナーを監視する機能です。

 今回、Azure Monitor for containersで、ライブデータに対する検索の強化などのアップデートがありました。

 Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。

 Azure Data FactoryのログをAzure Monitor Logsに送信する際に、これまでサポートされていた「Azure Diagnostics」テーブルに加えて、リソース固有のテーブルに送信することが可能になりました。

Azure Data Factoryログの送信先テーブルの構成

Azure Cost Management:6月のアップデート

 Azure Cost Managementは、マルチクラウド環境での使用料金の管理、監視、最適化のためのサービスです。

 5月のアップデートに続いて、Azure Cost Managementの6月のアップデートがまとめられています。

  • エンタープライズ契約(EA)とAWSの予約とマーケットプレースに関する購入
  • AzureとAWSのコストの予測
  • エンタープライズ契約(EA)とMicrosoft Customer Agreement(MCA)におけるコストと利用状況に関する用語の標準化
  • 管理グループの予算設定による複数のサブスクリプションにわたるコスト監視
  • ダッシュボードのタイルの更新
  • コストレポートのリソースタグのサポート拡大
  • Azure Cost ManagementのYouTubeチャンネル開設

 詳細は、次のページをご覧ください。

Azure Cost Managementでのコストの予測

Azure DevOps:スプリント154

 Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。

 6月にリリースされていたスプリント153に続いて、Azure DevOpsのスプリント154のアップデートがリリースされました。

 スプリント154では、Jira向けのAzure PipelinesアプリのAtlassianマーケットプレースでのリリースなどの新機能があります。

Jira向けのAzure Pipelinesアプリ

Azure Cosmos DB:Azure ExpressRoute BGPコミュニティ

 Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。

 Azure ExpressRouteは、Azureとオンプレミスとの間のプライベート接続を提供するサービスです。

 Azure ExpressRouteのMicrosoftピアリングによって、Azure StorageやAzure SQL Databaseなどのパブリックサービスにプライベートに接続できます。

 今回、Azure ExpressRouteに、これまでサポートされていたAzure Storage、Azure SQL Databaseに加えて、Azure Cosmos DB向けのBGPコミュニティが追加され、Azure Cosmos DBのリージョン別のアドバタイズが可能になりました。

Azure Data Factory:Mapping Data Flow、Teradataコネクタ

 Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。

 2月にパブリックプレビューになっていたAzure Data FactoryのMapping Data Flowは、データ変換のためのコード不要の視覚エクスペリエンスです。Sparkを習得したり、分散インフラストラクチャについて理解を深めたりしなくても、データ変換プロセスを視覚的に設計、構築し、管理できます。

 今回、Mapping Data Flowでパラメーターがサポートされました。これによって、コーディング不要の設計環境で構成可能なデータ変換ロジックを構築できるようになりました。

Azure Data FactoryのMapping Data Flowでのパラメーターのサポート

 Azure Data FactoryのTeradataコネクタで、パーティション分割のサポートによるパフォーマンス改善などのアップデートがありました。

 それでは、また来週。

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