さとうなおきの「週刊アジュール」 第92回
Spark + AI SummitでのAzure ML、Databricksのアップデート
Azure Virtual NetworkのIPv6サポートがパブリックプレビューに
2019年05月06日 11時00分更新
Azure Storage:AzCopy v10
ストレージサービス「Azure Storage」は、Azure Storageとの間でデータをコピーするためのCLI「「AzCopy」を提供しています。
これまでプレビューだった(AzCopy v8の後継となる)AzCopy v10が、GAになりました。
Azure Reserved VM Instances:RHEL/SUSEプラン
Azure Reserved VM Instances(RI、予約インスタンス)は、Azureリージョン、VMシリーズ、期間(1年か3年)を指定して、一定のVMのキャパシティを予約することで、VMのコストを削減できる購入方法です。
新たに開始されたRedHat Enterprise Linuxプラン、SUSE プランでは、ソフトウェア料金を予約することで、最大でそれぞれ18%、64%コストを削減できます。
Azure Site Recovery:Update Rollup 34/35
Azure Site Recoveryは、様々な環境のVMや物理サーバー間のディザスターリカバリー(DR)/移行サービスです。
2月にリリースされていたUpdate Rollup 33に続いて、Azure Site Recoveryのエージェントやプロバイダー向けのUpdate Rollup 34、35がリリースされました。
- 更新情報「Azure Site Recovery: Update Rollup 33 (February 2019)」
- 更新情報「Azure Site Recovery: Update Rollup 34 (Feb 2019)」
- 更新情報「Azure Site Recovery: Update Rollup 35 (March 2019)」
Azure Batch:Azure Cost Managementサポート、Batch Explorer 2.0など
Azure Batchは、大規模な並列コンピューティングやHPCのアプリケーションを実行するためのサービスです。
Azure Batchに、次の新機能が追加されました。
- タスクリソースファイルで、Azure Blob StorageコンテナーとオプションのBlobプレフィックスを指定可能に
- タスクの最長有効期間を、7日間から180日間に拡張
- タスク保持時間の既定値を、無期限から7日間に変更
- Azure Cloud Servicesベースのプールで、OSファミリ6を指定可能に
- Azure Cloud Servicesベースのプールで、OutputFileプロパティセットを使用したタスクをサポート
- Windows VMプールで、LoginModeを指定可能に
- Azure Cost Managementで、Azure Batchアカウントのコスト情報を利用可能に
- Batch Explorer 2.0がGA
- Batch RenderingのレンダリングVMイメージで、レンダリングアプリケーションの新バージョンが利用可能に
- Thinkbox Deadlineレンダーマネージャー向けのAzureクラウドプロバイダープラグインを大幅に機能強化
- Azure Render Farm Managerのプレビューで、Qube、DeadlineレンダーマネージャーによるAzure構成、管理、監視が容易に
- Azure Batch向けのNSG(ネットワークセキュリティグループ)サービスタグをサポート
詳細は、次のページをご覧ください。
Azure Virtual Network:IPv6
仮想ネットワーク機能を提供するAzure Virtual Networkで、IPv6のサポートがパブリックプレビューになりました。デュアルスタック(IPv4/IPv6)接続がサポートされます。
Azure Kubernetes Service (AKS):Kubernetes 1.9 EoL
Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。
4月24日に、Azure Kubernetes Service (AKS)のKubernetes 1.13サポートがGAになったため、Kubernetes 1.9サポートがEoL(end of life)になりました。5月25日以降、Kubernetes 1.9クラスターはサポートされなくなります。
Azure SQL Database:Azure Services App Authenticationライブラリ、Server Management Studio 18.0
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
.NET向けのAzure Services App Authenticationライブラリのバージョン1.2.0-preview2がリリースされました。このリリースでは、Azure SQL Databaseに対するマネージドIDやAzure Active Directoryベースの認証を使う場合に、コード変更なしに構成変更のみで対応可能になりました。
SQL Server Management Studio(SSMS)は、SQL Server、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouse向けのデータベース開発、運用のための、Windowsで動作するツールです。
3月にリリースされていたリリース候補1(RC1)に続いて、SQL Server Management Studio 18.0のGAバージョンがリリースされました。
Azure HDInsight:クラスター構成へのアクセスの変更
Azure HDInsightは、Hadoop、Sparkなどのマネージドサービスです。
Azure HDInsightクラスターの構成情報に対するよりきめ細かなロールベースのアクセスをサポートするために、いくつかの重要な変更が導入されます。
Azure Analysis Services:自動キャッシュ更新の無効化
Azure Analysis Servicesは、SQL Server Analysis Services(SSAS)ベースの分析サービスです。
Azure Analysis Servicesで、自動キャッシュ更新を無効化するためのClientCacheRefreshPolicyプロパティが導入されました。
- 更新情報「New governance setting for cache refreshes from Azure Analysis Services」
- ブログポスト「Governance setting for cache refreshes from Azure Analysis Services」
Azure Active Directory:Azure Monitor統合
Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。
Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。
2018年10月にプレビューになっていたAzure Active DirectoryログのAzure Monitor統合が、GAになりました。
Azure Active Directoryで、SAML、OIDC/OAuthトークンでのグループ要求がパブリックプレビューになりました。
それでは、また来週。
この連載の記事
-
第155回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第154回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第153回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第152回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第151回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 -
第150回
TECH
Azure CDNが準リアルタイムのログ/メトリックをサポート -
第149回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第148回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第147回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第146回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第145回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 - この連載の一覧へ