黒テープで四角形を作りQRコードを流用すると
なんと認識とスキャン、保存に成功
さて、今回は予算の関係で2980円のSmallサイズのThinkboard Xを試しに買ってみたが、本当に欲しいのはやはり大きなThinkboard X(Largeサイズ)だ。しかし、物理サイズが61cm×91cmというラージサイズのThinkboard Xは、なんと7350円もする。これはおいそれとは衝動買いできない。しかし、かなり太めのDry Eraseペンで描くThinkboardの本当の使い勝手はこのラージサイズが理想であり、開発のターゲットだったろう。
そこで今回は、誰でも考え付くチープトリックなのだが……ふとした好奇心で、Thinkboard X(Small)の左下に付いているQRコードをそのまま使い、筆者宅のダイニングテーブル上に黒の絶縁テープで大きな四角形を作ってRocketbookアプリで認識、スキャン、保存できるか試してみた。なんと、これがまんまと成功してしまった。
それならと、今度はリビングの壁により大きな四角形を絶縁テープで貼って作ってみた。当然、大きな方形部分を遠方から撮影するので、QRコードのサイズが小さすぎるのではないかと考え、大きく拡大印刷したモノを貼り付けて使ってみた。なぜかこの試みも想定外にうまくいってしまい驚いた。悪ノリついでに、より縦に大きな変則的な四角形を作ってみたが、これは見事に失敗だった。
しかし、もともとRocketbookアプリの中にも、専用のRocktbook対応のノートなどを買わなくても、プリンターを所有するユーザーなら、フリーのRocketbook Pagesをセルフプリントしてトライアルできる機能が入っている。そのあたりは、もともと極めて鷹揚な対応なのかもしれない。
今回も極めて気に入ってしまったThinkboard XとRocketbookアプリの組み合わせだが、まだ先日買ったばかりで愛用中の「ThinkPad X390」の天板に貼り付けるまでの覚悟はできていない。しばらくは知人から頂いた愛用のクリップボードに、リーガルパッドといっしょに挟んで機会あるごとに活用するつもりだ。
よく似た仕組みが氾濫するアナデジノートブックの世界では、Thinkboard Xとの相棒であるRocketbookアプリはこのワールドで最強のタッグであることは間違いない。読者諸兄姉もこの機会にRocketbookをスマホにダウンロード/インストールして、無料のRocketbook Pagesを印刷してトライアルしてみてはいかがだろうか。スピード感と正確性、いずれも間違いなく「目から鱗」の大感動なのは確かだ。
今回の衝動買い
アイテム:Thinkboard Japan
「Thinkboard X Small Size」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2980円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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