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T教授の「戦略的衝動買い」 第529回

Rocketbookを使うクラウドホワイトボード「Thinkboard X」を衝動買い

2019年04月24日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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黒テープで四角形を作りQRコードを流用すると
なんと認識とスキャン、保存に成功

 さて、今回は予算の関係で2980円のSmallサイズのThinkboard Xを試しに買ってみたが、本当に欲しいのはやはり大きなThinkboard X(Largeサイズ)だ。しかし、物理サイズが61cm×91cmというラージサイズのThinkboard Xは、なんと7350円もする。これはおいそれとは衝動買いできない。しかし、かなり太めのDry Eraseペンで描くThinkboardの本当の使い勝手はこのラージサイズが理想であり、開発のターゲットだったろう。

 そこで今回は、誰でも考え付くチープトリックなのだが……ふとした好奇心で、Thinkboard X(Small)の左下に付いているQRコードをそのまま使い、筆者宅のダイニングテーブル上に黒の絶縁テープで大きな四角形を作ってRocketbookアプリで認識、スキャン、保存できるか試してみた。なんと、これがまんまと成功してしまった。

金欠でThinkboard XのLarge Size(7350円)が買えないのと好奇心の両方から、ダイニングテーブル上に絶縁ビニールテープを使って大きな四角形を作り、Rocketbookアプリで読み込んでみたら、想定外にうまくいってしまった

金欠でThinkboard XのLarge Size(7350円)が買えないのと好奇心の両方から、ダイニングテーブル上に絶縁ビニールテープを使って大きな四角形を作り、Rocketbookアプリで読み込んでみたら、想定外にうまくいってしまった

 それならと、今度はリビングの壁により大きな四角形を絶縁テープで貼って作ってみた。当然、大きな方形部分を遠方から撮影するので、QRコードのサイズが小さすぎるのではないかと考え、大きく拡大印刷したモノを貼り付けて使ってみた。なぜかこの試みも想定外にうまくいってしまい驚いた。悪ノリついでに、より縦に大きな変則的な四角形を作ってみたが、これは見事に失敗だった。

続いて、Thinkboard XにプレプリントされてるQRコードを感熱プリンターで大きく拡大し、より大きな四角形の枠ででトライしてみた

続いて、Thinkboard XにプレプリントされてるQRコードを感熱プリンターで大きく拡大し、より大きな四角形の枠ででトライしてみた

リビングの壁にA4用紙が9枚くらい入る大きな枠を作り、先ほど印刷出力したQRコードを左下に貼り付けて、Rocketbookアプリで同じようにスキャンしてみた

リビングの壁にA4用紙が9枚くらい入る大きな枠を作り、先ほど印刷出力したQRコードを左下に貼り付けて、Rocketbookアプリで同じようにスキャンしてみた

なんと、テーブルでやったときと同様に、より大きな四角形でもスキャンに成功した

なんと、テーブルでやったときと同様に、より大きな四角形でもスキャンに成功した

ごくふつうにファイルは保存され、クラウドサービスにもアップロードできた

ごくふつうにファイルは保存され、クラウドサービスにもアップロードできた

悪ノリで、より縦長の大きなフレームを作ってやってみたが、これは失敗に終わった

悪ノリで、より縦長の大きなフレームを作ってやってみたが、これは失敗に終わった

 しかし、もともとRocketbookアプリの中にも、専用のRocktbook対応のノートなどを買わなくても、プリンターを所有するユーザーなら、フリーのRocketbook Pagesをセルフプリントしてトライアルできる機能が入っている。そのあたりは、もともと極めて鷹揚な対応なのかもしれない。

Rocketbookには、元々スキャンできる用紙のフォーマット作成ルーチンが入っているので、フリーのRocketbookアプリさえあれば、専用用紙は買わなくても良い仕組みもあるようだ

Rocketbookには、元々スキャンできる用紙のフォーマット作成ルーチンが入っているので、フリーのRocketbookアプリさえあれば、専用用紙は買わなくても良い仕組みもあるようだ

 今回も極めて気に入ってしまったThinkboard XとRocketbookアプリの組み合わせだが、まだ先日買ったばかりで愛用中の「ThinkPad X390」の天板に貼り付けるまでの覚悟はできていない。しばらくは知人から頂いた愛用のクリップボードに、リーガルパッドといっしょに挟んで機会あるごとに活用するつもりだ。

デジタル+アナデジのハイブリッドを目指して、愛用中の「ThinkPad X390」の天板に、兄弟のような名前のThinkboard Xを貼り付けようかどうしようかと悩み中

デジタル+アナデジのハイブリッドを目指して、愛用中の「ThinkPad X390」の天板に、兄弟のような名前のThinkboard Xを貼り付けようかどうしようかと悩み中

ここしばらくは、愛用のクリップボードにクリップしてあちこちで使ってみようと考えている

ここしばらくは、愛用のクリップボードにクリップしてあちこちで使ってみようと考えている

 よく似た仕組みが氾濫するアナデジノートブックの世界では、Thinkboard Xとの相棒であるRocketbookアプリはこのワールドで最強のタッグであることは間違いない。読者諸兄姉もこの機会にRocketbookをスマホにダウンロード/インストールして、無料のRocketbook Pagesを印刷してトライアルしてみてはいかがだろうか。スピード感と正確性、いずれも間違いなく「目から鱗」の大感動なのは確かだ。

ここ数年、多くの手書きアナログデータとクラウドサービスをインテグレートして、より便利で生産性の高いオペレーションを実現してくれるさまざまなスマホアプリが登場してきているが、Rocketbookアプリはそれらを完璧に抜き去ったイメージの秀作アプリだ

ここ数年、多くの手書きアナログデータとクラウドサービスをインテグレートして、より便利で生産性の高いオペレーションを実現してくれるさまざまなスマホアプリが登場してきているが、Rocketbookアプリはそれらを完璧に抜き去ったイメージの秀作アプリだ

T教授

今回の衝動買い

アイテム:Thinkboard Japan
Thinkboard X Small Size
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2980円


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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