■補償金はクリエイターに還元されているのか
そもそも補償金は、クリエイターを守るために設定されたものだ。
かつてレンタルCDが全盛だった時代、デジタルコピーが横行し、CDが売れなくなればクリエイターが生きていけなくなる、そのためにデジタルコピーできるものに対して補償金を載せ、クリエイターを守りましょうという仕組みであった。
しかし文化庁での議論では「そもそも補償金がクリエイターに還元されているか不透明だ」という意見が相次いでいた。
補償金は機器の価格に含まれており、実際に負担しているのは消費者ということになる。この補償金は補償金管理団体を経由して3つの権利者団体に分配される。その際、手数料などが引かれていき、最終的にクリエイターに還元されるのは全体の半分程度にしかならないというのだ。
最近はストリーミング配信により、どれだけ再生されたかによってクリエイターにきちんと報酬が支払われるようになっている。もはやCD-RやiPod、ウォークマンへのコピーは下火であるため、いまからわざわざ補償金を製品に載せるというのはナンセンスなのではないか。

この連載の記事
-
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 -
第264回
トピックス
KDDI×ローソンが挑む“ニュータウン再生” 住民は不安も、採算に自信 -
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 -
第259回
トピックス
KDDI、通信品質で再び首位に ドコモとソフトバンクが不満「あの評価基準はおかしい」 -
第258回
トピックス
アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく -
第257回
トピックス
ドコモ経由の“NISAデビュー”増える マネックスか、SBIか、悩ましい選択に -
第256回
トピックス
KDDIドローン事業、9年目で軌道に乗る兆し 無人AIポート運用に成功 - この連載の一覧へ











