スキームによるUWPアプリの起動
UWPアプリは、開発時にスキームが定義されていれば、それを使ってURLを記述して、WebブラウザやExplorerのアドレス欄から起動することができる(ただし、UWPアプリはスキームを定義しないことも可能であり、すべてのUWPアプリがスキームを持つわけではないことに注意されたい)。たとえば、ブラウザのURL欄に「calculator:」と入力すれば、電卓アプリが起動する確認のメッセージボックスが表示される)。同様にExplorerのパス欄に入力してもよい。
また、管理者権限は必要になるが、コンソール(コマンドプロンプトウィンドウ)で「Start calculator:」としても電卓を起動させることが可能だ。スキームは前述のように、パッケージ名がわかれば、PowerShellで調べることもできるが、マニフェストファイルは、前記のAppxパッケージのインストール先にあるので、直接見てもよい。Explorerだとアクセスできないが、コマンドプロンプトでは、cdコマンドやdirコマンドを使ってパッケージのインストール先フォルダーをアクセスできる。
そこにある「AppxManifest.xml」を見れば、スキームなどを調べることも可能だ。
たとえば、前述の電卓アプリでは、
<Extensions>
<uap:Extension Category="windows.protocol">
<uap:Protocol Name="calculator">
<uap:Logo>Assets\CalculatorAppList.png</uap:Logo>
</uap:Protocol>
</uap:Extension>
<uap:Extension Category="windows.protocol">
<uap:Protocol Name="ms-calculator">
<uap:Logo>Assets\CalculatorAppList.png</uap:Logo>
</uap:Protocol>
</uap:Extension>
</Extensions>
となっていて、「Protocol Name=」の部分がスキームとなる。電卓アプリは、「calculator」「ms-calculator」でも起動できることがわかる。
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