仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 第56回
会議機能や検索機能が向上、Teamsとの連携も
生まれ変わった「Web版Outlook」を試す
2018年12月27日 13時00分更新
本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。
Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回は生まれ変わったWeb上のOutlookに注目する。
常時使用できる新Web版Outlook
以前の筆者は個人用Gmailをメインメールクライアントとしてきたが、Office 365導入を機にOutlookを使うようになった。ところが使ってみるとWeb版Outlookの利便性はGmailにおよばず、デスクトップアプリ版のOutlookも重いことから、現在はUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)版の「メール」をメインとしている。
ここにきてようやく、Web版Outlookが改善の兆しを見せてきた。Microsoftが米国時間2018年12月4日に公開した公式ブログによれば、アクセス先を「https://www.outlook.com/ 」に集約したとのこと。Microsoftアカウントでサインインする場合は個人用Outlook、Office 365アカウントの場合はWeb版Outlookにたどり着く。
先の公式ブログによれば、最新版のWeb版Outlookでは、会議開催時の応答性を改善したという。出席予定者が会議への出席依頼に応答する際、主催者に通知を送らないオプションが加わった。もちろん招待者リストの内容は更新される。また、会議室の指定にMicrosoft Teamsが加わった。テナント上でTeamsが有効になっていない場合は、Skype for Businessが現れる仕組みだが、以前の記事で紹介したようにSkype for Businessによるビデオ会議システムはTeamsに集約されるため、早めの移行をお勧めしたい。
検索機能も向上した。試してみるとわかるが、キーワードによるメッセージ検索が、ローカルストレージに対する検索スピードに迫るほど高速化している。
デスクトップアプリ版Outlookは機能豊富だが重い。UWP版メールは簡易的な機能実装にとどまり、送信メールがHTML形式に固定されるなど、万人にお薦めできない部分がある。ここはひとつ、生まれ変わったWeb版Outlookを試してほしい。
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