このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第324回

起業したい人は7%、日本のスタートアップブームの実態

2018年12月27日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

スキル習得サービスも提供

 LinkedInが提供しているサービスのなかで、ユニークなのが「LinkedInラーニング」だ。

 ITツールの活用や語学学習をはじめ、仕事をする上で必要なさまざまなスキルを修得できる。日本語では600以上、英語では2000以上の講座を用意しており、講座を修了すると、LinkedInのプロフィールにスキルを修得したことが掲載されるため、対外的にどんなスキルを持っているのかを示すことができる。

 単にスキルを修得するだけでなく、外部の人とつながることができるのだ。

 実は今回の調査では、インドにおいて「新しいテクノロジーを学びたい」という人が、35%と高い比率になっており、インドにおけるLinkedInラーニングの人気ランキングでは、トップ10のうち、6つがテクノロジー関連のものとなっている。

 日本では、テクノロジー関連は上位10のうち、Javaに関するスキルが入っているだけだ。あとは、ビジネス関連のノウハウを学ぶことができる、ソフトスキルと呼ばれるものばかり。インドと日本とのニーズの違いが明らかだ。

 実際、インドではLinkedInを通じた求人で最も多いのがソフトウェアエンジニア。今回の調査結果やLinkedInラーニングの人気ランキングの結果とも連動しているといえよう。

 一方、日本における回答では、現在の仕事で最も実現したいこととして「新しいスキルを学ぶ」が20%となっている。また、将来仕事で実現したいことについては「生活における選択肢を持つ」の39%、「ワークライフバランスのある仕事」の38%に次いで、「自分のスキルを活用できる」が38%、「新しいスキルを学ぶ」が31%の順になっている。

 「仕事の場においても学ぶ意識が強いことは、日本の特徴となっている。これによって、自信をつけることができる」とする。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ