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業界人の《ことば》から 第323回

東芝は違和感、シャープが社名をDynabookにした理由

2018年12月26日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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アラン・ケイが提唱したPCを超える

 シャープの戴会長兼社長は「これからのdynabookは、2つの方向に進化していく」と表現する。

 ひとつは「dynabook as a Computing」だ。これは東芝のPC事業で、これまで培ってきた強みをさらに強化し、人や社会を支える真のコンピューティングを追求していくことだと位置づける。いわばハードウェアを中心としたこれまでの延長線上で進化だ。

 もうひとつが「dynabook as a Service」である。ユーザーを起点に考えた新たなサービスを創出し、さまざまな分野に展開していくことを示すという。

 戴会長兼社長は「この2つを融合させ、より快適な社会や生活を実現する。これが、Dynabookが目指す事業の方向性であり、この実現を通じてdynabookブランドをさらに磨き上げる」と語る。

 Dynabook株式会社では「コンピューティングとサービスを通じて、世界を変える」というビジョンを新たに掲げた。

 石田会長は「PCのプラットフォームは、オープンなサービスを取り込むことができ、AIoTに関連した新たなサービスも創出できる。そのプラットフォームをシャープが持てたことは大きい。新たなサービスをいち早く取り込み、dynabookブランドが提供する製品全体の価値を高めたい」とする。PCの枠を超えたコンピューティングとサービスを提供するのが、新たなdynabookというわけだ。

 アラン・ケイ氏が提唱したdynabookを超える、新たなdynabookの実現を目指すのが、Dynabook株式会社ということになる。

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