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業界人の《ことば》から 第323回

東芝は違和感、シャープが社名をDynabookにした理由

2018年12月26日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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ハードとソフト両方を強化

 発表した計画によると2019年以降には、これまで絞り込んできた製品ラインアップを拡大。ノートPCでは欧米、アジアへの再展開を見越した「プレミアム機」や「アジア攻略機」を投入。さらにデスクトップPC、ワークステーション、サーバー、エッジデバイスにも製品領域を拡大する。

 またソフトウェアサービスでは、シャープが持つクラウドサービス「COCORO+」との連携や、東芝クライアントソリューションが取り組んできたPC暗号化ツール「Smart DE」、クラウドサービス「dynaCloud」を充実。運用全般もカバーする「ライフサイクルマネジメントサービス」も強化する。

 さらに2021年以降は、イマーシブコンピューティングやオールウェイズコネクトといった次世代技術を活用。センシング技術と解析技術を組み合わせた故障予兆サービスや、8Kの高精細画像解析技術をベースとした警備監視システムなどのソリューション展開も進める考えだ。

 今後5年~10年後という観点でも方向性を示し、5Gによって実現するクラウドとエッジを組み合わせた分散処理や、シームレスなデータ連携によって、時間と場所の制約から解放するゼロクライアントを提供。

 遠隔医療や遠隔操作といった領域でもサービスを強化し、「ホームやオフィスにとらわれず、工場、流通、小売りといった現場で利用される製品、サービスを提供する。商品企画、開発・設計、調達、生産・製造、販売サービスの事業バリューチェーン全体で、シャープのインフラを活用した協業を進め、事業成長と効率化、構造改革を進める」(東芝クライアントソリューション・覚道社長兼CEO)と語る。

 BtoBソリューションも、成長戦略の重要な柱のひとつに位置づけているというわけだ。

 もうひとつ成長の柱となるのが、海外ビジネスだ。

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