●使い方によっては分離プランよりお得か
また、最近は端末と回線を分けた「分離プラン」が注目を浴びています。端末の割引がないとすると、消費者は定価で買うことになります。iPhone XR(64GB)の場合、アップルストアでの価格は9万1584円(税込)です。
次に回線は、月額1500円がずっと割り引かれる「docomo with」があります。現在のdocomo withは対象端末の購入時のみ契約できるものですが、ドコモは2019年に分離プランを軸として2〜4割の値下げを検討しています。もしこれが実現すれば、「端末に関わらずdocomo withを選べる」ようなプランになるものと期待しています。
このように分離プランでは端末購入と回線契約を分けて考えられるので、使い方によっては安くなります。回線が月額1500円安くなると仮定した場合、40ヵ月以上使い続けるなら分離プランのほうが安くなります。逆にそれより短い間隔で端末を買い換える場合は、月々サポートや端末購入サポートのほうが向いています。
SIMフリーとMVNOの組み合わせでも、12ヵ月経過時点で端末購入サポートを下回るのは困難です。何年も使い続ける場合はMVNOのほうが確実に安くなるものの、「MVNOのサービスレベルに満足できるなら」という話になります。
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