高負荷時でも意外に静か! 深夜でも問題なし!
まずは、騒音からチェック。デジタル騒音計を本体前面から20cm離れた場所に設置して室内の温度をできるだけ一定に保ち、環境音を可能な限り排除。続いて本体の電源を投入して一定時間経過したところで複数回数値を確認し、いちばん平均的な値を記録した。参考のため、HDD5台搭載時にデータを書き込み続けるなどして高い負荷を与えた状態でも測定した。
ちなみに騒音計は30デシベル以上を測定できるものを使用したが、30デシベルというのは郊外の深夜くらいの静かさ。ささやき声も30デシベル程度で、非常に小さく聞こえる程度の音だ。40デシベルが図書館や市内の深夜、50デシベルが静かな事務所に相当する。今回の測定場所は測定音範囲外~30.5デシベルを行ったり来たりしていたので、通常時はほぼ30デシベルぴったりといったところ。
計測結果は次の通りだ。
Drobo 5D3の騒音値 | |
---|---|
ドライブ構成 | 測定音 |
SSD2台 | 35.5dBA |
HDD2台(4TB×2) | 36.5dBA |
HDD3台(4TB×2+8TB×1) | 38.5dBA |
HDD4台(4TB×2+8TB×2) | 39.4dBA |
HDD5台(4TB×2+8TB×3) | 40.3dBA |
HDD5台(4TB×2+8TB×3、高負荷) | 43.6dBA |
Drobo 5N2の騒音値 | |
---|---|
ドライブ構成 | 測定音 |
SSD2台 | 30.5dBA |
HDD2台(4TB×2) | 31.1dBA |
HDD3台(4TB×2+8TB×1) | 32.7dBA |
HDD4台(4TB×2+8TB×2) | 34.0dBA |
HDD5台(4TB×2+8TB×3) | 37.1dBA |
HDD5台(4TB×2+8TB×3、高負荷) | 39.8dBA |
結果を見てわかるように、高負荷時でも図書館や市内の深夜くらいの騒音レベルで、予想した以上に静かだった。もちろん、これは本体前面から20cmという至近距離の音なので、離れればさらに騒音値は下がる。しかもファンの音が低めでソフトなので、1mも離れるとほとんど気にならなくなる。
ちなみに、Drobo 5D3よりもDrobo 5N2の方が測定音が少し低いが、これは後述するように5N2の方が消費電力が小さいことが関係していると思われる。5N2のようなNASは常時稼働が基本なので、省電力&低騒音はありがたいポイントだ。
猛暑は乗り切れる? 本体の表面温度をチェック!
次に、本体の表面温度をチェックしてみることに。今回は電源を投入して一定時間経過したところで、非接触放射温度計を使い筐体の表面温度を測定した。
測定箇所は、筐体の前面と側面。ドライブが入っている場所は温度が高いことが想像されるので、各ディスクスロットの位置について、左右2箇所に分けて測定した。ディスクスロットは5つあるので、5×2の10箇所ずつの測定だ。
結果は次の通りだ(なお、側面に関しては左側面と右側面でほとんど差がないため右側面のみ測定結果を掲載している)。
(次ページ、「Drobo 5D3の表面温度の測定結果」に続く)
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