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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第41回

猛暑でも、つけっぱなしでも大丈夫?

Droboの騒音や発熱、消費電力を徹底検証!

2018年10月10日 11時00分更新

文● 山口優、編集 ●金子/ASCII.jp

提供: プリンストン

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蒸し風呂のような室内でも問題ない? 過酷な環境&高負荷でベンチマークを実施!

 今年の夏は異常な暑さで、夜間でさえ30度を下回らないことがたびたびあった。湿度も高く、まさに蒸し風呂状態。こうした状況は人間にとってはもちろんだが、精密機器類にも大きなストレスになる。

 幸いにというか、あいにくというべきか、今回の記事の企画が持ち上がった時点ですでに夏のピークを過ぎていたため、Droboを酷暑の中で試すことはできなかったのだが、室温の高さや高負荷状態がDroboのパフォーマンスにどう影響するかは個人的にも知りたい問題。そこで、暖房を最高温度に設定して部屋をガンガンあたため、室温を30度前後にした上でHDD5台装着したDroboに1時間大容量データを転送し続けて負荷をかけ、CrystalDiskMarkでベンチマークを実施してみた。

●高温下でのDrobo 5D3のパフォーマンス測定

冷房をかけて25度前後の室温を保ち、Droboはしっかりクールダウンさせた状態でCrystalDiskMarkを実施

暖房をかけて30度前後に室温を上げ、1時間大容量データを転送し続けたあとにCrystalDiskMarkを実施

●高温下でのDrobo 5N2のパフォーマンス測定

Drobo 5D3と同様、冷房をかけて25度前後の室温を保ち、本体をしっかりクールダウンさせた状態でCrystalDiskMarkを実施

暖房をかけて30度前後に室温を上げ、1時間大容量データを転送し続けたあとにCrystalDiskMarkを実施

 Drobo 5D3のCrystalDiskMarkの結果を見てもわかるように、高温&高負荷時でも伝送速度が目に見えて下がるようなことはなかった。というより、誤差程度でほとんど変化なし。Drobo 5N2の方もシーケンシャルリード/ライトでGigabit Ethernetの上限(125MB/sec)に近い110MB/sec前後が安定して出せている。

温風が直接吹き付ける場所でもDroboは涼しげに動作

 夏が過ぎたとはいえまだまだ半袖で過ごせる季節に暖房をかけるのは結構キツく、人間の方が先に倒れそうな状態だったが、温風が直接吹き付ける場所でもDroboは涼しげに動作していた。測定直後にHDDを取り出して表面温度を測定してみたが、いずれも50度以内におさまっていた。

 これなら、留守中にエアコンを切った状態で稼働させていても問題になることは少なそうだ。とはいえ、HDDにとって暑さが天敵であることは間違いないので、今回のように耐久性の高いNAS用のHDDを使用したり、窓際などの温度が上がりやすい場所を避けて設置するなどの工夫は必要だろう。

 なお、Droboシリーズには、今回試した2機種以外にも、さまざまな製品が用意されている。なかには8台分のディスクスロットを備えた製品や12台分もスロットのある製品もあり、一般家庭から中~大規模のサーバールームでの使用まで対応しているのが心強い。利用シーンや用途などに合わせて選んでみてはいかがだろうか。

NASモデルやサーバールーム向けモデルもラインアップ

 Droboシリーズには、家庭向けからサーバーとの接続に使うハイエンドストレージまで、多くの製品を用意している。ここでは、大企業の部門/中小企業から、家庭でも使える製品を紹介しよう(写真をクリックすると、メーカーページに飛びます)。

5ベイ搭載のNAS製品「Drobo 5N2」。64TB・4Kn HDDに対応する。Gigabit Ethernetポートを2基搭し、複数のネットワークとの接続、故障に備えた冗長化(フェイルオーバー)、そしてリンクアグリゲーションが可能。また、1台目のDrobo 5N2からもう1台のDrobo 5N2にネットワーク経由でデータを自動バックアップする「Drobo DR」にも対応する

2017年9月登場の「Drobo 5D3」。HDDベイはDrobo 5DtやDrobo 5N2と同じく5ベイを搭載し、もちろん64TB・4Kn HDD対応だ。高速インターフェイスThunderbolt 3に対応し、USB3.0の「type-Cコネクター」を採用する点も大きな特徴となる

2016年11月に発表された「Drobo 5C」。手軽に購入できるモデルながら、HDDベイはDrobo 5DtやDrobo 5N2と同じく5ベイを搭載し、もちろん64TB・4Kn HDD対応だ。インターフェイスに、USB 3.0の「type-Cコネクター」を採用する点も大きな特徴となる

DroboAccessをはじめとするDroboAppsが利用できる、8ベイ搭載NASモデル「Drobo B810n」。Gigabit Ethernetポートを2基搭載し、複数のネットワークへの接続やリンクアグリゲーションが可能。4Kネイティブ(4Kn)HDDに対応しており、最大ボリュームサイズは64TBに達する。アクセス頻度の高いファイルを自動的にSSDへ配置し体感速度を向上させる「Automated Data-Aware Tiering(自動最適配置機能)」も搭載だ

(提供:プリンストン)

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