プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第43回
まるで容量制限なしのDropbox!?
Droboなら自分専用のクラウドストレージも簡単に実現できる!
2018年12月13日 11時00分更新
パソコンやスマートフォン、タブレットなど、複数のデバイスを使う人にとって欠かせない存在になっているのがDropboxやBox、OneDriveなどのクラウドストレージだ。どのデバイスからでもアクセスできて手軽にデータを共有できるため、ちょっとしたファイルをやり取りしたりバックアップしたりするにはとても便利。他のユーザーと情報を共有したいときも、特定のフォルダにファイルを置くだけで簡単に受け渡しができる。
ただし、こうしたサービスは営利企業によって提供されているものなので、本格的に活用しようと思うと、どうしても相応のコストがかかってしまう。個人的なデータや部外秘の情報をオンラインストレージに置くことに不安を感じる人もいるだろう。
そこで注目を集めているのが、自前のサーバーやNASにインターネット経由でアクセスしてDropboxのように使えるownCloudなどのツールだ。自宅のサーバーならHDDを追加すれば容量が増えるし、HDD購入費は必要としても月額のストレージ容量課金などは生じない。特にプリンストンDrobo連載11月分初校はオープンソースで開発されていて誰でも無償で利用できることもあり、急速にユーザー数を伸ばしている。
ただし、ownCloudであっても利用にあたっての知識は必要だし、導入の手間はかかる。一方、NAS型Droboのユーザーなら、ownCloudのようなツールに頼らなくても、Droboが持つ拡張機能を使えば、もっと手軽にクラウドストレージ環境を実現できる。それが今回紹介する「DroboAccsess」だ。
Drobo 5N2のスペック | |
---|---|
搭載可能なドライブ | 最大5台(3.5インチSATA HDD、SSD) |
最大容量 | 64TB |
インターフェイス | ギガビットEthernetポート×2 |
サポートするOS | Windows 10/8.1/8/7(32/64bit)、Mac OS X 10.11以降 |
ネットワークプロトコル | Common Internet File System(CIFS)、Server Message Block(SMB)、Apple Filing Protocol(AFP) |
サイズ | 幅150.3×奥行き262.3×高さ185.4mm |
重量 | 3.9kg |
(次ページ、「まずはDroboAppsを使えるように設定する」に続く)

この連載の記事
- 第47回 まさに究極のDrobo! Thunderbolt 3&SSDキャッシュ対応の「Drobo 8D」を試す
- 第46回 Droboに「AWS CLI」を入れ、Amazon S3にデータバックアップ
- 第45回 高機能ストレージ「Drobo」はトラブル対策も万全!
- 第44回 Windowsの機能を使ってDAS型のDrobo 5CをNAS化する!
- 第42回 Droboが柔軟かつ安全な理由は独自RAIDの仕組みにあった!
- 第41回 Droboの騒音や発熱、消費電力を徹底検証!
- 第40回 写真愛好家向けのバックアップとしてDroboはどうだろう?
- 第39回 家庭やオフィスでのデータ共有に便利な「Drobo 5N2」は設定も超簡単!
- 第38回 大切なデータの保存に役立つ「Drobo 5C」をゼロから紹介!
- 第37回 Drobo管理のキモ「Drobo Dashboard」を細かく紹介
- この連載の一覧へ