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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第12回

接尾語から脱却するアップルのトレンド感:

アップルがiPhone Xs Maxなんて名前をつけるだろうか

2018年09月11日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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大画面サイズの名前……

 さて、9to5macのリークの中で、6.5インチ有機ELディスプレーモデルに「iPhone Xs Max」という名称が飛び出しました。今までで最も大きな画面サイズということで、「Max」というが名前がつけられるという情報です

 ちょっと、「iPhoneの接尾語として、ふさわしくない」と思うのは筆者だけでしょうか。

 「iPhone」というブランドと「マックス」という響きが、個人的にはどうしても合わないと思ってしまいます。価格は前述の廉価版よりも高く設定されるに決まっていますが、Maxに高級さを感じないからです。

 米国ではしばしば製品やサービス名につける接尾語(英語では「Suffix」)のトレンドがあります。いまなら断然、「Go」がトレンドです。

 2016年7月に登場した大ヒットゲーム「Pokemon Go」で「Go」の時代が全開となりました。それ以前、スマホ版の製品やアプリに対しては「xx Mobile」がよく用いられていたと思いますが、ポケモン以降は「Go」が増えました。

 2018年に登場した完全独立型で手軽な価格のVRヘッドセットは「Oculus Go」、10インチで価格を(米国では)399ドルにおさえたマイクロソフトのタブレットPCにも「Surface Go」という名称が与えられました。

 最近の製品で「Max」という接尾語を探してみると、高音質・大音量のスマートスピーカー「Google Home Max」でしょうか。オーディオ製品らしいスピーカーのデザインと力強さを感じる接尾語といえます。

 それだけにiPhoneの接尾語としてはちょっと合わないなあ、と思うのです。もっともiPhoneとして、6.5インチが最大サイズですよというメッセージを込める意味ではポジティブに受け止めることができますが。

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