例年どおりなら9月21日発売か
アップルは例年9月第2週のスペシャルイベントで最新のiPhoneを発表し、第3〜4週に発売するスケジュールを組みます。いくつかの条件から、その日付けを予測することが可能です。
予想しやすいのは発売日です。今年は「9月21日金曜日」に設定されるのではないかと予測できます。これはカレンダーを見れば、誰でも予測できる話です。
というのも、例年アップルはiPhoneを発売してから最初の週末3日間を第4四半期の締め日以前に設定しようとします。四半期の締め日は、2016年は9月26日まで、2017年は9月30日まででしたが、今年は9月の9月29日。ここに金曜日の発売日を含む3日間をおさめようとすれば、9月21日というわけです。
最近は予約台数や最初の週末の販売台数を発表しなくなりましたが、 7〜9月に当たる第4四半期はiPhoneサイクル末期にあたり、販売台数が落ち込んでくるシーズンです。投資家やアナリストはもちろん誰もがそれを織り込んでいますが、それでもできるだけ売上高の季節変動をおさえようとすれば、最新モデルの初速を第4四半期中に含めた方がよいということになります。
そんな理由から9月28日の線は薄く、21日が妥当と考えられるわけです。
また例年、予約開始は発売の1週間前に設定されます。21日発売なら1週間前の14日に予約が開始されるはず。予約開始前に発表会が開かれることになりますから、イベントの開催日は13日以前に設定されるはずです。
昨年のスケジュールを振り返ると、9月12日火曜日に発表会を開き、9月15日に予約を開始しています。単純に考えれば、2018年は9月11日に発表会、9月14日に予約開始というスケジュールを想定できます。
ただ、9月11日は米国では2011年の同時多発テロの日付。あまり縁起の悪い日和ではありません。これを避け、9月10日や12日の可能性もあります。一方、今年はiPhone 11周年にあたるため、11日でも語呂合わせは成立します。
いつ発表でも多くの人にとってはさほど影響はないかもしれませんが、テクノロジー企業やメーカーで広報を担当する人はこれらの日付を避けたほうがいいでしょう。ニュースの紙面や尺がiPhoneの話題に奪われやすいからです。
もし自社のニュースにより注目を集めたければ、9月11日前後、9月21日前後を避けてスケジュールした方が良いかもしれません。

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