ジサトラショータオススメの3Dモデリングソフト
夏休みこそ自室にこもって、無料の3Dモデリング「ZBrush Core」
2018年08月18日 11時00分更新
SPEC:
メーカー●Plxologic ●発売中 ●CGiN価格 1万7280円
Blenderより簡単にモデリング!
バーチャルYouTuberの活躍や「VRChat」の人気により、3DCGモデリングを始めたという人を見かける機会が増えています。と言ってもメジャーなモデリングソフトは10 万円越えが当たり前なので、多くの人が無料で使える「Blender」でモデリングを始めています。しかしこのソフト、UIがなかなかに複雑。慣れないうちはとにかくメッシュを張るのに時間がかかるため、最初から人物を作ろうと思うとかなりの根気を要します。
そこでオススメしたいのが、高級モデリングソフト「ZBrush」の廉価版である「ZBrush Core(ズィーブラシ コア)」です。価格は2万円ほどですが、本家(10万円)に比べればはるかに安価で、初心者が求めているような機能はほとんど網羅しています。ワコムのペンタブにバンドルされてたりもするので、コスパ的にはそちらがオススメです。
最大のオススメポイントは、「粘土をこねるようにモデリングできる」こと。一般的な3DCGの作成は面張りと頂点の調整の繰り返しですが、こちらは元のオブジェクトを伸ばしたり、引っ張ったり、へこませたりすることで形を作れるため、初心者でもモデルのおおまかな形を作るのが遥かにラクなのです。Blenderだと人間の形にメッシュを張るだけでも一苦労ですが、「Zsphere」などの機能を使えば、30分程度である程度の形は整います。あとは「Move(引っ張る)」「Standard(盛る)」あたりのブラシで細かなディティールを整えていくのがお勧めです。モデルは必然的にポリゴン数が膨大になりがちですが、「ダイナメッシュ」などの機能で随時リトポロジーできるので、それほど気にする必要はないと思います。
ハウツーは結構ネット上に転がっているので(「ZBrushCore超入門講座」など)、詳しくはググってください。
本ソフトはすべての処理をCPUのみで実行するように作られており、強力なGPUなどは必要ありません。テクスチャペイントのためのUV展開機能がない、FBX形式の書き出しに対応していないといった制限はあるので、必要な場合は補助的にBlenderを活用するか、フル機能版のZBrushにアップグレードするかを選びましょう。
個人的には、直線が多いタイプのオブジェクトを作るのにはコツが必要だと感じていますが、人型やマスコットのようなモデルは慣れればそれほど難しくないと思います。
次世代バイトリーダー/ジサトラショータ
パソコン自作大好き集団「ジサトラ」の次世代バイトリーダー。北海道出身で暑さに耐えられないので、夏は毎年クーラーをガンガンにかけて家に引きこもっている。秋になったら外に出たいと思っているが、外に出てもすることがないので3Dモデリング 結局家にいる。
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