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石川温のPCスマホニュース解説 第4回

「変なSIM」「クラウドSIM」参入で市場は活況:

海外Wi-Fiレンタルよりお得な選択肢

2018年07月23日 09時00分更新

文● 石川温

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 連日の酷暑の中、都内の学校では終業式も終わり、夏休みに突入した。旅行シーズンに向け、各社は海外渡航者向けのサービスを新設あるいは強化に乗り出している。従来「海外旅行にはモバイルWi-Fiルーターを借りる」というのが一般的であったが、最近、続々と新しい海外での接続方法が増えている。

■H.I.S.モバイル「変なSIM」

 日本通信とタッグを組んでいるH.I.S.モバイルは「変なSIM」という貼るタイプのSIMカードを販売。75ヵ国と地域で通信が可能になるという。

 日本国内で使っているSIMカードに薄いSIMカード貼りつけることで、渡航先で現地のキャリアに接続できるようになる、というものだ。

 見た目にも「変」であり、かなり変わった技術といえる。個人的には「SIMカードにSIMカードを貼りつけたことでスマホのスロットから出てこなくなってしまわないか心配」という理由で、正直使うのをためらってしまっている。

 ただ、そうした不安を抱える人に向け、通常のプラスチックSIMカードも用意しているという。SIMカードは現在キャンペーン価格で990円。通信料金は24時間で500円、通信量は200MBだ。

■MAYA SYSTEM「jetfon」

 一方、MAYA SYSTEMは17日、クラウドSIM技術を搭載したスマートフォン「jetfon(ジェットフォン)」を8月に発売すると発表した。価格は3万9800円。

 jetfonはクラウドSIM技術により、海外渡航時、現地キャリアに安価で接続できる。たとえばアジアでは1日380円から、欧州・北米・南米・オセアニアでは1日580円からといった具合だ。300MBの通信が可能だ。

 日本国内であらかじめアプリからプランを購入しておけば、現地についた際、すぐ通信がはじめられる仕組みとなっている。

 このように、MVNOやスマホメーカーが新サービスをはじめる一方、本家のキャリアも黙っていない。

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