■日本では「Office」が絶対的な存在
一方、日本ではChromebookがまったく普及していないこともあり、教育現場も激安デバイスを求めている雰囲気はない。「iPadが欲しいけど高いから、値ごろ感のあるAndroidタブレットを選ぶ」ところもあれば、「営業が強く、安心感があるからWindowsデバイスを選ぶ」ところも多いだろう。
そうなると、日本の教育現場を考えたときの競争相手はiPadになるため、Surface GoにおいてはOfficeをはずしての4万7800円という、iPadになんとか対抗できる値つけにしたかったのではないか。
一方、一般向けにおいては、日本市場でやはり「Office」が絶対的な存在であることは間違いない。Officeを使いたいがためにパソコンを買うという人も多い。
いまだにMacを敬遠している人に話を聞くと「Wordとかが使えないから」と言われることもあるくらいだ。実際にはもちろんMacでもなんら問題なくOfficeが使えるのだが、そうしたことを知らない人があまりに多いと思われる。とにかく「Officeを使うならWindows」という認識なのだ。
パソコンに詳しくない人向けに、家電量販店の店頭でOfficeを標準搭載したSurface Goを売るのは当然のことだろう。しかし、これだけ期待されたのだから、日本マイクロソフトにはぜひともOffice非搭載で価格も魅力的なSurface Goをオンライン限定でも出してもらいたものだ。
個人的にも、サブスクリプション版の「Office 365 Solo」ユーザーなだけに、年内といわれるLTEモデル発売の際には期待したいところだ。
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