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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第565回

何気ない雰囲気でもかわいい住宅街の路上猫

2018年06月23日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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路上にある「猫転送装置」に収まる猫

 たまに面白い場所にいることも。

 数年前、「猫転送装置」と名づけられて話題になった丸い場所。丸い場所を作ると猫はそこに本能的に入っちゃうというネタであるが、路上にもそういう場所があったのだ。

 それはマンホールの上!

なんか妙なところにいるなと思ったら、マンホールの上なのであった。収まり具合がいい(2015年8月 富士フイルム X-T10)

なんか妙なところにいるなと思ったら、マンホールの上なのであった。収まり具合がいい(2015年8月 富士フイルム X-T10)

 こういうときは這いつくばらずに、ちょっと上から撮るべし。

 で、先日の話。

 ぶらぶら歩いてると、10メートルほど前を歩いていた人が突然何もないところで左を向いてしゃがんだのである。

 「これは猫がいるに違いない!」と早足で追いつくと、案の定、角っこでくつろいでたミケ系の猫が撫でられているのであった。

撫でているところを撮らせてもらった。めちゃ人に慣れてるらしい(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

撫でているところを撮らせてもらった。めちゃ人に慣れてるらしい(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 猫がいたのはこんな場所。住宅街の狭い道路の角、斜めにカットされた塀が作った三角をうまく使ってたのだ。

猫がいたのはこんな場所。ここも古い住宅街だ。「この先行き止まり」って看板があるが、徒歩なら通れる狭い路地があって駅への近道になっている(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

猫がいたのはこんな場所。ここも古い住宅街だ。「この先行き止まり」って看板があるが、徒歩なら通れる狭い路地があって駅への近道になっている(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 このあたり、何度も行き来しているのだけど猫を見かけたのははじめて。撫でてみた感じでは毛並みもきれいで飼い猫っぽい。

左手で撫でながら右手で撮影。毛並みもよくて去勢された印もないので、このあたりの飼い猫が外に出ちゃったのか、普段から自由に外に出てるのか(古い住宅街だとよくある)(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

左手で撫でながら右手で撮影。毛並みもよくて去勢された印もないので、このあたりの飼い猫が外に出ちゃったのか、普段から自由に外に出てるのか(古い住宅街だとよくある)(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 いつまでも撫でてるわけにはいかないので駅へ向かいつつ気になって振り返ると、駅からやってくる人に見つけて貰いやすい場所、それこそ駅から帰ってくる飼い主を待っているかのような場所に移動してるのであった。

赤いタイルの塀に猫がよく似合うのであった。駅から歩いてくる人たちがいたのでその人たちがフレームインするのを待って撮影。猫って意外に気づかれないのだ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

赤いタイルの塀に猫がよく似合うのであった。駅から歩いてくる人たちがいたのでその人たちがフレームインするのを待って撮影。猫って意外に気づかれないのだ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 こんなに目立つ場所にいるのに駅からやってくる人々、猫に気づいてるのか気づいてないのかしれっと通り過ぎていく。

 まあ、猫的には私のように猫を見つけたらカメラを出すような人より、ほっといてくれる人の方がありがたいわけだろうけど、また出会ったら撮らせてくださいませ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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