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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第565回

何気ない雰囲気でもかわいい住宅街の路上猫

2018年06月23日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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都心の住宅街。人通りが少ないのをいいことに道路に出てくつろいでた垂れ耳(折れ耳)猫(2018年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

都心の住宅街。人通りが少ないのをいいことに道路に出てくつろいでた垂れ耳(折れ耳)猫(2018年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 カメラを持ってぶらぶら歩くのも仕事のうちってわけで、どこへ行くにも地図を見ながら裏道を選んでしまう一歩間違えば不審な人なわけだが(そういえばカメラを持って歩いてる不審な人がいるって通報でもあったのか、いきなりお巡りさんに声かけられたことあるわ)、まあそうしていると不意に猫に出会ったりするわけである。

 梅雨の合間の晴れた日、都心で用を済ませた後、せっかくだから裏道を通って駅まで行こうと歩いていると、住宅街のど真ん中、道ばたに不審なこんもりが。

耳垂れっぷりと日陰にいるってのがわかるアングルでしゃがんで低い姿勢で撮影(2018年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

耳垂れっぷりと日陰にいるってのがわかるアングルでしゃがんで低い姿勢で撮影(2018年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 近づいてみると、暑いのか日陰で伏せてるミケ系の猫。こういう偶然の出会いって楽しいですな。

 あまり人を怖がらないようで、正面に回ってもここまでは近寄らせてくれた(冒頭写真)。

 猫が路上でごろごろしてるような道は当然ながらクルマの通りも少なく、平日の昼間ってことで人通りも少ないのだ。

 さてこの猫、低い姿勢でじっと遠くを見てる。実はそこに地元っぽいおばさまがいて、腰をかがめて斜め下に向かって話しかけてる。

 あ、あのおばさまは猫好きで、あのあたりに猫が隠れてるに違いない、と直感する。そうじゃなかったら、単なる怪しい人だ。

 目が合うと、そのおばさまがこちらへ近づいてきて、そのあとをハチワレ猫が。

歩きながらぼりぼり。都心の住宅街の路上でしゃがんで写真を撮ってても、猫好きの地元の人が横にいればあまり不審じゃないのである(2018年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

歩きながらぼりぼり。都心の住宅街の路上でしゃがんで写真を撮ってても、猫好きの地元の人が横にいればあまり不審じゃないのである(2018年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 やはりそうなのだった。なじみの猫らしく、この猫、面白いポーズをするんですよ、って話かけてくる。

 もちろん猫が人間の都合に合わせてポーズしてくれるわけないんだがな。

 古くからの住宅と、イマドキのマンションが混在する、大通りから2本ほど入った小さな都心の住宅街。意外なところにひょっこりいたりするのが面白い。

路上ど真ん中猫。人通りが少ないとはいえ道のど真ん中に堂々といる姿がたまらん。ちょっと警戒モードな顔をしてるので、これ以上不用意に近づくと逃げちゃいそうだけど(2016年10月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

路上ど真ん中猫。人通りが少ないとはいえ道のど真ん中に堂々といる姿がたまらん。ちょっと警戒モードな顔をしてるので、これ以上不用意に近づくと逃げちゃいそうだけど(2016年10月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 路上猫は基本的により安全な道路の端にいるので、たまに道路のど真ん中にいてくれると、こっちへ来たり、向こうへ逃げたりしないでそこにいてね、って気持ちでカメラを出す。

 猫を刺激しないようそっと離れたところから撮るべし。

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