「Z370」チップセットから、型番末尾「K」付きモデルのオーバークロックやマルチGPU機能は削られているが、USB3.1 Gen2のチップセットレベルでのサポートや2基のM.2スロットを備え、価格も抑えられている「H370」チップセット搭載マザーボード。
そんなH370搭載マザーボードの発売当初から、オススメとしてあげるアキバショップスタッフが多かったのが、ASRock製ゲーミング向けモデルの「Fatal1ty H370 Performance」だ。
なかでも、【組みたい自作PC構成まるわかり!! 今月の自作PCレシピ】の構成提案で、おなじみのTSUKUMO eX.6階のスタッフは、コストパフォーマンスを重視した自作PC構成の相談が多いだけあって、スタッフお墨付きの鉄板LGA 1151マザーボードとなっている。
そんな「Fatal1ty H370 Performance」は、発売当初から1万6000円前後とコスパ優秀だったが、現在ではショップ間の値下げ競争もあり、1万4000円前後まで下がり、コスパがさらに上昇している。そのうえ、秋葉原のツクモ各店では7月16日まで、ASRockマザーボードとCPUとのセット購入で値引きされるキャンペーンを実施中と、まさに買い時到来中といった感じだ。
と言うわけで、TSUKUMO eX.6階スタッフのなかでも、「Fatal1ty H370 Performance」を、とくに推している紅谷氏に魅力を聞いてみた。
6コア12スレッドCPUで安心の電源周り
「オススメできる大きな理由のひとつが、6コア/12スレッドCPUと組み合わせる際に重要になってくる電源回路周りの構成ですね」。
「正直、電源回路周りに、こだわらなくとも大丈夫な6コア/6スレッドのCore i5-8400との組み合わせでは、エントリークラスのB360マザーボードと、あまり差は出ませんが、ターボブーストで12スレッドすべてが4GHzを超えて動作するCore i7では、H370マザーボードのトップクラスになる10フェーズの電源回路と2ブロック構造のアルミヒートシンクは重要になってきますね」と紅谷氏は語る。
「そのうえ、この価格帯で備えているのはなかなか少ないアドレス指定可能なLEDヘッダに、ヒートシンクとIOカバー部の2ヵ所に備えるLEDイルミネーション機能。今後、さらに必要性が増すだろうPCIe Gen3×4対応のM.2スロットを2基装備するほか、安定性に定評があり、オンラインゲームをプレイする人に好まれるインテルのギガビットLANチップの採用と、本当に弱点らしい弱点がないですよ」とのこと。
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